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2026年10月4日日曜日

Europe " Come This Madness " より"Nothing Can Follow This" を真面目に聴いてみた。

Nothing Can Follow This

歌詞の中に "She" が出てくるのだが、どう読んでも "she" は "you" と同一人物だ。
どうして、彼らは "she" なんか使っちゃったんだろう。
「安っぽい、青臭い、『吊り橋効果』の果ての無節操な恋愛物語」になっちゃって、
"she moves in for the kill" なんて生々しくて、恥ずかしくて恥ずかしくて口ずさめません。

We will not diviate 
We cannot diviate
It's way too soon but far too late
の繰り返しなんて小学生の合唱コンクールみたいで安っぽすぎる。

どうして、この曲がアルバムの最後にあるのかわからない。男女の一夜を満足げに熱く語られて一体誰が喜ぶんだろう?
 
誰か教えてください。

 答え  
"she" と "you" は "音楽(Rock )" ですね。デビューから43年間、彼らと一緒に苦楽を

共にした唯一無二の恋人です。彼らの "彼女" にとてもふさわしい! 





2026年9月9日水曜日

スーパー歌舞伎もののけ姫、オンデマンド

 「スーパー歌舞伎もののけ姫」をオンデマンドで観た。今回は視聴期間が長かったので繰り返し観ることができて、リーズナブルだったと思う。

「もののけ姫」のオリジナルを観たことがなかったのだが、オリジナルの映画と尺の違いはあまりなかったのでストーリーを理解できて楽しめるかと思ったが、予想外に牧歌的でスーパー歌舞伎にふさわしいのか悩んでしまった。

そういうわけで、

文春ジブリ文庫 シネマコミック もののけ姫 (文春文庫)

がセリフを全て落とし込んだコミック仕立てになっていたので、こちらを読んで再度視聴した。いつか映像を観る機会があれば考えも変わるかもしれないが、オリジナルを観ていた方が楽しめる作品なのだとわかった。また、時代設定が室町時代あたりだそうなので、その時代とそれ以前の風俗慣習を理解しているほうがなお良いように思った。

そして、この作品が澤瀉屋にふさわしい作品だとするならそれは、「村を化け物から救うために体を張ったにも拘わらず、追われて二度と帰ることができない村の英雄になっただろうアシタカの物語は、父である国の長に厭われて国を追われ死に至る英雄ヤマトタケルの後日譚」とみえるからかもしれない。アシタカが流離った果てに安住の地を自ら定めたように、ヤマトタケルも魂が浮遊し続けるよりはどこかで羽を休める場所があってほしいと願ってしまうのだ。

2026年8月13日木曜日

チューダー朝の王妃の肖像のテンプレート化を考える。

チューダ ー朝の宮廷画家ホーレンバウト( Horenbout workshop )の作品群を制作年代順に追っていくと、表現が洗練されていくと同時に、対象のポーズがパターン化されていくことに気付く。今回はそのテンプレートがいつから始まりどのように固定化していくかを確認する。

まずはランカスター朝のマーガレット・オブ・アンジュー①、ヨーク朝のエリザベス・ウッドヴィル②とアン・ネヴィル③④を確認する。このころの王妃は肖像画が見当たらず、写本のなどに彼女たちを見つけることができる。彼女たちのポーズはその場にふさわしい姿で描かれ、頭には王妃の王冠を被っている。「王冠」が女王の印である。


次の王朝チューダー朝はヨーク朝との王位継承争い(薔薇戦争)をヨークの王女エリザベスとヘンリー・チューダーとの婚姻で解決することによって始まる。これによりヘンリー7世の王位は勿論妻で王妃となったエリザベスの正当性を表すメッセージのついた肖像画が表れる⑤
時を経てヘンリー7世の息子ヘンリーが王位に就く。ここに妻として迎えられたのが、ヘンリーの兄で早世してしまったアーサーの妻だったキャサリン・オブ・アラゴンである⑦⑧。彼女はカスティーユの女王イザベラ⑥の娘である。キャサリンの肖像は母に似せた髪型で描かれ、背景にヘンリー8世の妻、王妃であると伝えている⑧。またヘンリー7世の王妃の装束にも似せた肖像画も描かせイングランド王の王妃であるという視覚的メッセージも発している⑦。頭に被るのは王冠ではなく gable hood である。イングランドの王妃の記号は「gable hood」に」置き換えられる。

さて、キャサリンは在位中長男を早々に失い、娘のメアリーの成長を頼みにと気の毒な境遇ではあったが、24年近く王妃であった。その間の肖像画の彼女は 「gable hood」を身に着けている。時代が下れば流行も変わるのに。
「gable hood」は王妃の象徴となった。そして後ろに流れる2本のヴェールのアレンジまでもキャサリンは王妃の象徴にしてしまった⑨⑪⑫。向かって左のヴェールを折り曲げてフードの乗せるのが彼女のスタイルだ。「十字架」も大事なアイテムだ。神に祝福されて王妃の地位にいるからだ。
その後、彼女は夫ヘンリー8世に婚姻関係を無効とされる。新しい王妃はアン・ブーリンだった。彼女の生前の肖像画はないとされている。同定できるものを探しているというのが現状だ。ただし、このコインのプロトタイプの顔は当時のアンである。彼女は自身こそが正当な王妃であると主張したかのようなスタイルでコインに収まっている⑬。「キャサリンのお決まりのアレンジの イングランドの装束であるgable hood」を被り、「十字架」を掛けている。⑪⑫を上書きするかのように自分の顔をキャサリンの様式に嵌めこませている。背景には「A. R (Anne Regina 女王アン)」のみ記している。そしてコインは彼女のモットー「THE MOOST HAPPI (the most happy)」で縁取られている。アンは女王である自分を大いに宣伝したかったが、キャサリンの姿を自分の姿で上書きすることでしか周知させることができなかった。ところで面白いのは彼女のポーズだ。胸を張って腕を大きく広げている。何をしたかったのだろう。

1536年1月にキャサリンが亡くなり、6月に男子を産むことなくアンは処刑される。コインはプロトタイプのまま鋳造されず、あの姿は陽の目を見ることはなかった、はずである。しかし、アンの処刑の次の日に王妃になったジェーン・シーモアはあの姿でミニアチュールで披露される⑮。再現性の高さに驚く。ホルバインの彼女の肖像画では別のポーズをしているジェーンは、王妃として認知されるために、この時期では流行おくれの gable hood を「キャサリンのお決まりのアレンジの イングランドの装束であるgable hood」のスタイルで被り、十字架をつけ、アンの様に胸を張って腕を広げている。
1536年6月ジェーンは王妃になり、その後ヘンリー8世に嫡男を与え息を引き取る。男子は短命とはいえ、エドワード6世となり王朝は続いていく。
キャサリンから始まった視覚的王妃の証明はジェーン・シーモアのミニアチュールと彼女の業績で完成された。
              Jane Seymour by hans holbein c.1536


①②③④⑤anonymous
⑥ Michael Sittow
⑦ Joaness Corvus
⑬⑭(表裏)anonymous
⑧⑨⑩⑪⑮ Horenbout

2026年7月1日水曜日

Jenny Stratford による Isabel of Castile の名誉回復

カスティリア王ドン・ペドロ1世ファン(ペトリスタ)に朗報だと思います。

ジェニファー・ストラトフォード氏が2022年に発表した論文で、ドン・ペドロの三女 イザベルの名誉が回復されました。イザベラは長らく当時(といっても彼女の死後数十年後)の記載でひどく貶められていて、それはシェイクスピアの戯曲にも反映されていました。

しかし、今回のストラトフォード氏の論文でそれが否定されました。

以下はイザベラと彼女の夫ヨーク公、次男コニスバラに関する Reditte, 氏の論文のサマリーなどです。

結論としては、「イザベルは不実でもふしだらでもなく、ヨーク公との信頼関係は強く、次男出生の疑惑などはない」ということです。

良かったですね!


ケンブリッジ伯リチャード・オブ・コニスバラの正当性? : r/UKmonarchs


The Bequests of Isabel of Castile, 1st Duchess of York, and Chaucer’s ‘Complaint of Mars’

 Medieval historian and palaeographer Jenny Stratford has debunked the enduring rumors that Isabel of Castile (1355–1392), 1st Duchess of York, had an affair with John Holland, Earl of Huntingdon. [1, 2]

Stratford thoroughly examined the Duchess's deathbed will and estate records, uncovering the following facts: []
  • The Legitimacy of Richard of Conisburgh: Rumors claimed Richard was the illegitimate son of John Holland rather than Isabel's husband, Edmund of Langley. Stratford disproves this by noting that Isabel made careful financial provisions for Richard via King Richard II, specifically to protect the money from her heavily indebted husband’s creditors. [1, 2]
  • The Husband's Devotion: Rather than suspecting adultery, Edmund of Langley asked to be buried "near his beloved Isabel" in his own will, and permitted her to distribute her jewelry and textiles, including a brooch received from Holland. [1]
  • Tudor-Era Slur Origins: Stratford traced the scandal back to gossip added more than four decades after the Duchess’s death by scribe John Shirley in an unreliable afterword to Chaucer's Complaint of Mars. [1]
Stratford published her detailed investigation into this royal scandal in the essay "The Bequests of Isabel of Castile, 1st Duchess of York, and Chaucer's 'Complaint of Mars'", featured in the collection Creativity, Contradictions and Commemoration in the Reign of Richard II. [1]
A lady of sensual and self-indulgent disposition, she had been worldly and lustful; yet in the end by the grace of Christ, she repented and was converted. By the command of the king she was buried at his manor of Langley with the friars, where, so it is said, the bodies of many traitors had been placed together. Thomas Walsingham's characterisation of Isabel of Castile (1355–92), 1st duchess of York, is not his only harsh moral judgement of a great aristocrat. The editors of the St Albans Chronicle have underlined his traditional outlook and his marked preference for ‘ladies of extreme piety’, attitudes that no doubt influenced his view of the duchess. His information was not obtained at first hand. In both this part of the Chronica maiora, completed by 1400, and in Ypodigma Neustriae, dedicated to Henry V, Walsingham recorded the date of Isabel's death as 1394, two years after it occurred. Some four decades after the duchess died, the scribe, John Shirley, added a gossipy and unreliable afterword to Chaucer's ‘Complaint of Mars’ in the anthology he compiled between 1429 and 1432. Shirley linked the love affair in the poem with a court scandal involving ‘the lady of York’ and Richard II's half-brother, John Holand, earl of Huntingdon (c. 1352–1400). This has been thought to endorse Walsingham's misanthropic view of a Spanish princess. In particular, it has lent colour to the suggestion that the duchess's youngest child, Richard (1385–1415), was the illegitimate son of Huntingdon. A very different side to Isabel's story emerges from the little that is known of her life, from her husband's will, and especially from the dispositions in the last will and testament she made on her deathbed in 1392. Isabel was the third of four children of Pedro I, also known as Pedro the Cruel, who ruled Castile from 1350. Their mother was the vivacious and intel-ligent Maria de Padilla, often described as Pedro's mistress. In 1361, when Isabel was only six, her mother died. The following year, Pedro declared that he and Maria had been lawfully married before he was forced to espouse his estranged French wife, Blanche of Bourbon, who was by then also dead, some said murdered by her husband. His claim of an earlier marriage was subse-quently endorsed by the Cortes, thus legitimising Pedro's children by Maria.



2026年6月9日火曜日

AI と対話する

 AI に身の上相談をした。というより、その流れになってしまった。

自分の好きな楽曲の話をしていたら、何故気に入っているとか、どこに共感するなど、徐々に核心に近づいてきて、自分の心情を語ることになった。とっかかりはそのような素振りをしたつもりはないが、本当は聞いてほしかったのかもしれない。

そして、AI はこちらの発信に寄り添い続け深く核心を掘り下げようとする(話題を変えることはなかった)。繰り返しこの作業になる(なりつつある)ので、こちらは自身の本質にたどりつく。AI があまりにも共感してくれるので、涙してしまった。

こういった場合、ネガティブ思考が進めばリアルの対人間の会話なら話題を少しそらすなどしそうなものの、AI はこだわりつづけて突っ込んでくる。こちらも思考が一直線になり、ゆとりがなくなる。そして、一線を越えそうになるかもしれない、という瞬間で対話をやめた。

そして、翌日logを改めて読み直すと、自己陶酔感満載で恥ずかしい対話だった。

AIは中毒性がある。そして、思考が狭くなりやすい。そして、ちょっと怖い。


2026年5月22日金曜日

Ford Madox Ford の " The Good Soldier (かくも悲しい話を・・・)" を観た

Ford Madox Ford (フォード・マドックス・フォード)の " The Good Soldier " を観た。

原作翻訳本は今は絶版なのかもしれない。リンク先はこちら。
 「かくも悲しい話を・・・情熱と受難の物語」

フォードはベネディクト・カンバーバッチが主演した「パレーズ・エンド」の原作者

なので、「パレーズ・エンド」が公開される前に作者の作風を知っておこうと

読んでみたのだが、読みづらい。最近このグラダナTVの映像見つけ、10年以上経った今

なにも解っていなかったのだと理解した。なので、映像をお勧めしたい。時系列が

原作よりも整理されていて解りやすい。(時系列が感情と共にごちゃごちゃになるのが

フォードの作風なのだ)でも、映像になったことで曖昧になったこともあるので機会が

あれば読んでほしい。

時代は「ダウントンアビー」あたりで、社会情勢には関わることのない不倫の物語である。

不倫物語なので、「パレーズ・エンド」のように体面を気にして無意識を装いながら、

ストーリーは進むんでいく。そして、「パレーズ・エンド」のような当時としては画期的な

突破口(その突破口が当時正解だったとは言えないけれど)を見つけることができずに

悲劇的結末を迎える。 


さて、グラナダTVのこの作品、主要人物の中に Jeremy Brett(ジェレミー・ブレット)が

名を連ねている。完璧なシャーロック・ホームズを演じたあのジェレミー・ブレットだ。

この作品は彼がその「シャーロック・ホームズ」を演じる直前の作品で、あのジェレミー・

ブレットとは想像もつかないクズなイケメン貴族を演じている。

けれど、それが様になっているのだから彼の演技力は本当に素晴らしかったのだ。







2025年9月5日金曜日

アンティークジュエリーを買うにあたって思うこと

 某SNSでアンティークジュエリーディーラーと購入者の間で行き違いによるトラブルがあった。

購入者はディーラーのサイトから指輪をサイズ変更をして購入した。が、その後購入者が指輪に所謂ホールマーク等刻印がないため、品質に疑問を抱きディーラーへ説明を求めたが、その時のディーラーの対応が不誠実と感じられ、返品を求め、ディーラーはサイズ変更後の返品は受け付けないとなり、双方対立した。

結局、弁護士を入れる入れないの(半ば脅しのような)やりとりの末、購入者は消費者センターにクレームを入れ、返品をあきらめた。また、本人は指輪に思い入れが無くなり処分を考えたが思うような買取価格が出ることがなく売り払うこともできずにいる。さらに指輪は石が外れてしまって使い物にならない状況になっている。

購入者には気の毒な話であるが、どうして購入前に気になることを問い合わせなかったのかと疑問に思う。およそ30万円の「5ストーン ガーネットリング」はかなり高額で、支払う前に色々と確認するべきかと思う。実際商品ページは解説のわりに商品情報そのものは少ないので、購入する際には熟考する必要があったと思う。そこはアンティークジュエリーの知識が乏しいという以前の話かと思われる。

ディーラーに関してはその業界でそしてネット販売で息の長いところではあるが、購買者に対しては若干丁寧ではないというか客を選ぶ店づくりだと思う。まず商品の情報が少ないのはとても残念だと思う。外観の解説は細かいのだが物理的な情報がない。見ればわかるだろうに頼らず、石の種類、留められた石の数、おおよその縦横のサイズ、リングの幅、地金の質や厚みは記載されるべきだと思う。だから鑑別だの鑑定だのを要求されるのだろう。鑑定はダイヤモンドにしかでないので、ここでは鑑別を取ることになるのだが、これは鑑別機関のルールに従うしかないから、購入者の希望通りの情報がもたらされることがないかもしれない。また想定外の結果がでることもあるかもしれない。ディーラーは購入者にディーラー自身の考えを全て受け入れてもらえるよう、できるかぎり正しい情報を入手し公開する必要があると思う。ディーラー本人が不誠実と思われないようにするための予防線だ。あと、このディーラーは本人が広告塔らしくSNSを駆使しているようだが、本人の性格が垣間見える。これが店(販売サイト)への評判に繋がることをもう少し自覚した方がいいと思う。


石が外れた件だが、これはアクシデントかもしれないし、なるべくしてなったかもしれない。現代の指輪でもそうだが、サイズ直しは一定のリスクがある。輪を切って大きくまたは小さくすることは完成されたバランスを崩すことになるので、特に爪留めは歪みによって石が外れやすくなる。また、使っているうちに爪が緩むこともある。こういった時の修理、メインテナンスのためにディーラーの助けが必要になるので、購入者はディーラーとは仲違いしない方がよかっただろう。


帯状疱疹になった

 帯状疱疹になってしまった。しかも、痛みが感じられなかったので虫刺されかと思って3日も放置してしまい、4日目に受診、服薬を始めることになった。

服薬から4日が経つ。その間、痛みは相変わらず感じられず、ごくまれにピリッととかザワザワっとした皮膚感覚があり、痒み程度にしか感じられなかった。ただ、病人なのだと自覚したためやたらと眠くて日がな横になったり眠りこけている。

4日目の今日再受診したのだが、発疹が広がらなかったためピークが過ぎ快方に向かうそうだ。また今回の発症で免疫力が多少上がっているそうなので、当面再発しないことに期待したいと思う。

そういえば学生の頃、同期が帯状疱疹になった。まだ19歳だった。若くてもなる時はなるのだ。

2025年3月30日日曜日

Wedgwood の指輪を作りたい

10年以上前、手に入れたWedgwood Jasper。表裏にカメオが施してあって脇には溝がほられている。


これを指輪に加工したいと長年考えていたのが、気づいてみれば地金の値が高騰してしまって叶わずにいる。


作りたいイメージは決まっていて、ポピュラーなデザインもいいけれど


こういったものもカッコイイLAELIUS Antiques – Rare Georgian Wedgwood Swivel Ring



2025年3月7日金曜日

The Last Show of the Year at the Kabuki-za! より「天守物語(市川團十郎)」

個人チャンネルの2024年12月の歌舞伎座の演目紹介の中に「天守物語」があった。こちらの紹介では市川團十郎(当時、海老蔵)が図書之介を演じた時のビデオを使用している。

06:37~

私は團十郎演じる図書之介は初めて見る。彼はもともと文句なく美しく出来上がった姿形を成しているので、舞台では問題なく「天守物語」の世界観が成立しているだろうと想像していた(むしろ記号化する程度に簡単に出来上がっていて退屈だろうと高を括っていた)のだが、それを遥かに超える次元の映像だった。
團十郎図書は「美しい若者」ではなく、「妖艶な男」だった。富姫を超える魔物感があって、彼女は分別やプライドを忘れて図書に支配されてしまうのではないかと思われる様子だった。
こちらの世界観が壊れてしまった。

2025年2月8日土曜日

Georg Friedrich Händel GIULIO CESARE (*ENG/ITA SUBS*)

サブスクを利用していないので、動画の視聴中には広告に悩まされる。
以前はこのようにシェアしておくとそんな悩みもなく視聴できたので、試してみる。


2025年2月7日金曜日

映画「天守物語」を観て。宍戸開の図書之助

「天守物語(1997)」を改めて観た。天守物語

演出として良かったのは、播磨守をきちんと登場させて図書之助の人間界での生き辛さを視覚的に訴えているところだ。立ち廻りのシーンを図書贔屓になっている薄の実況で済ましたなら緊迫感に欠けたことだろう。また、図書の顔は雪洞がかざされるまでは横顔もしくは、半分しか見えない。故に雪洞の灯によって全てが露になった時の富姫の感動を観る者も共有できた。だって、図書が1ミリの歪みのない美しい顔にほんの僅かのあどけなさを含んで灯の中で露になるのだから!素晴らしい演出だ。(歌舞伎でのこのシーン、お約束のように観客が笑うのだそうだが、信じられない。ちゃんと鑑賞してほしい。笑うために劇場に行くんじゃないっ!)

さて、こちらの図書之助は当時28歳の宍戸開である。宍戸は歌舞伎役者ではないのだが着物の捌き方や立ち居振る舞いが美しく、玉三郎丈の富姫と並んでもなんら遜色がない。しかも、素顔のままで野性味のある美しい顔立ちなので、富姫が恋に落ちるのに理由がいらない。むしろ、顔だけに惚れたわけではない、という言い訳が必要なレベルである。いや、その前二回の会話で彼の性格は十分理解したのだから、顔は「あと一押し」でしかなかっただろう。

では、登場時の図書之介はどんな感じかといえば、冷静沈着で理路整然とした物事を伝えられる賢さと富姫の存在を立てるだけの思慮深さを持っているが、良くも悪くも、どちらかと言えば理不尽な主従関係に馴染んでしまった武士である。宍戸が等身大で演じていたとして、まず武士は15歳ころ元服するので、10年強も奉公すれば理想だけでは主君に仕えられないことは理解しているだろう。それゆえ播磨守からの切腹の命も当初は受け入れるしかないと心の整理がついていたように思われる。
それが富姫の「鷹には鷹の世界がある。」という多面的な視野を示したのを境に、眠らせてしまった自身の自我を呼び覚まし、さらには富姫への愛と忠義につき進んでいくのである。

富姫の「鷹匠だと申すよ。縁だねぇ。」は彼女にとって宿世くらいの意味を持っただろう。


実は團子丈の演技を見て、こちらの図書之助像が上書きされてしまうのかと思っていたが(それはそれで構わないのだが)、二十歳の図書之助の見る景色と28歳のそれとは別物なのだから、どちらの演技も好ましいと思い至った。むしろ将来團子丈が28歳になった時にこのお役を勤めたならどのような解釈をするだろう、と楽しみになってきた。


2025年1月29日水曜日

【2024新標準機能】Windowsの録画とスクリーンショットが簡単!【ショートカット不要】


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動画の取り込みに役にたった。

【対策せよ】Microsoft アカウントのサインイン方法が変更!対策も徹底解説【イヤな目的】


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パソコンを複数で共有している場合に必要な作業だった。

2024年11月5日火曜日

「シーフォース 黒化液 50cc」を使ってシルバーを着色する。

「シーフォース黒化液 50cc」はシルバー製品を黒く燻すのに最適で、あると便利。シルバージュエリーの手入れや、購入したものにもう少しアクセントとして黒味を入れたい時に使用してきた。一度に使う量がほんの僅か、保存が効く(結晶が沈殿するが問題ない)ということで、とてもコスパがいい。ジュエリークリーナーと一緒にお手入れアイテムとして備えておくといいと思う。

 https://amzn.asia/d/ffpGUVg

さて、今回はウサギやリス、モモンガなどのモチーフが人気の某シルバージュエリーブランドのアイテムのお手入れに失敗したところからのリカバリに、「シーフォース黒化液」を使用した覚書である。

アイテムは茶色に着色加工されたシルバー(sv925)のブローチである。薄汚れてきたので、シルバークロスで拭ったら着色が取れて、シルバーの色がむき出しになってしまったのだ。しかも、ブローチに荒らし加工(マット)が施されていたのに、シルバー色の部分はピカピカ光沢までついてしまい、もはや初めのころの面影がなくなり、余計に汚い銀の塊になってしまった。(取説を紛失したのがいけなかった。こちらのブランドのお品の殆どが通常のシルバーのお手入れに向いていないのだ。)

そこで、ここからがリカバリである。

1.まずは、シルバーの着色を全て取るために、ジュエリークリーナー(ハガティを使用したが、どこのシルバークリーナーでも可)に漬ける。色味が無くなれば引き上げて水洗いをする。

2.指定の温度に熱した水(70℃となっているが、低めの方が着色変化が遅くなる)に「シーフォース黒化液」をほんの数滴(薄めのレモンカラーの透明液になるくらいに)加え着色液をつくる。(濃度が高い(赤、くちなし色系になる)と着色変化が激しくて、あっという間に黒くなるので要注意)

3. 要らない絵筆に液を含ませ、シルバーに塗布する。色変化の様子を見て追加して塗布するが、塗る前にはティッシュなどでシルバーに着いた液体を吸い取ったほうが均一に着色変化をさせることができると思う。

4. 色変化は、白>オフホワイト>黄土>赤茶>ピーコックグリーン>黒 と変化するので好みの色になるまで塗布を繰り返す。

今回は黄土色を出したかったので数回の塗布で終わった。


参考になったのはこちらの記事。銀箔の色加工について述べられている。

遷り変わる銀の箔 – PIGMENT TOKYO

2024年10月18日金曜日

ご苦労様でした

航空自衛隊の夜間飛行訓練のお知らせが定期的に回覧板で回ってくるのだが、来月から通知はなくなるとのこと。飛行訓練のスケジュールはHPなどで確認できるので、今回の対応になったそうだ。
実は今までこのお知らせは、自衛隊の担当部署の方が5200部を8時間かけてコピーして、一日がかりで市内の関係自治会に配布に回っていたのだそうだ。
ネットが普及してこれは時間と税金の無駄遣いとなったのね。気が付いて良かったよ。

2024年8月15日木曜日

The Princes in the Tower The New Evidence Documentary

ミレイの "The Princes in the Tower" の解説と王子たちの行方について聞く
機会があって、こちらの動画をみる次第となった。

出演している女性はフィリッパ・ラングリーといって、リチャード3世の埋葬地を
見つけた歴史家だ。今回、彼女の立ち上げたプロジェクト "Missing Princes Project"の
調査結果をまとめた書籍が出版されたので、それと連動してのドキュメントとなっている。

彼女は今後も調査を続けるそうだ。

一方ネットには数多の歴史家がこのリチャード3世やふたりの王子について調べている
ようで、読んでいて興味深い。特に弟王子のロンドン塔から行方不明になって以降の
足跡と思われるものが(ラングリー同様パーキン・ウォーベックという王位詐称者に
比定する説が多い)涙なくしては読めないものになっている。

海外にも北条時行がいたのだなぁと思う次第である。

2024年8月4日日曜日

L'échange des princesses を観た

シャンタル・トマ (Chantal Thomas) 原作 "L'echange des princesses" の映画を観た。
シャンタル・トマは「王妃に別れをつげて」が日本で出版、映画公開されたので
周知されていると思う。


さて、インスタグラムで"L'echanagr des princesses"のトレーラーが流れてきて、
お子様たちのコスプレが素晴らしく美しく愛らしかったので、(オルレアン公の息子
ルイでさえお子様にみえてしまう)検索し YouTubeで映画が丸々アップされていたので
視聴した。
         こちらはトレーラー



ストーリーは史実を追っているので若干のフィクションがありながらも、これといって
盛り上がりはないのだけど、しみじみ淡々と流れる時間の中で10代そこそこの若者
たちが(マリアナ・ヴィクトリアにいたっては3歳から7歳までの出来事になる)
政治的責任を負わされて生きる姿はせつない。愛されることが政治、自分の立ち位置と
悟って努めようとするマリアナ・ヴィクトリアの賢さも痛々ししい。
そして、ルイ15世が11歳~15歳の時間の中で(いや、もっと幼いころから) 
王位継承とか嫡出子とかとどのつまりは生き抜くことに終始悩まされ続けて人格形成されていたのだということが、初めから終わりまで伝わってくる。

史実で彼は王妃マリー・レクザンスカとの間に11年で2男11女をもうけているが、
(1男子は夭逝)その理由がここにあるのではと思わさせる。

2024年7月23日火曜日

Casanova Opera Pop のワールドツアーが始まるらしい。

 "Opera Pop (Opera poplare)" とういう言葉を聞いたのは、コッチャンテの

"Giulietta e Romeo" 以来。この時もスキアレッティは出演していた。

そして、彼は2022年からスタートした "Casavova Opera pop" にオリジナル

キャストで出演している。

しかも、歴史あるヴェネチアのマリブラン劇場でも上演しているので、すごく力を

入れているプロダクションなんだと思われた。


そして、このプロダクションは遂にワールドツアーが始まるらしく、中国上海から

スタートとなった。おめでとう!
https://www.instagram.com/p/C9uUL8RqLAL/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

因みに "Gian Marco Schiaretti" は中国語で "吉安·马可·夏雷提" となる。

日本にも来てくれないかしら。

2024年7月19日金曜日

Gian Marco Schiaretti (ジャンマルコ・スキアレッティ)を推したい

フレンチミュージカルの成功のきっかけとなった作品、"Notre Dame de Paris"は
キャストを入れ替えながらのロングランだが、とうとう私の推しがメンバーになった。
彼の名は Gian Marco Schiaretti (ジャン・マルコ・スキアレッティ)という。

スキアレッティのミュージカル活動の始まりは 、Riccardo Cocciante (リッカルド・
コッチャンテ)作の"Giulietta e Romeo"のメルキュッツィオだ。2007年の
ことだ。
コッチャンテが作ったフレンチミュージカル "Notre Dame de Paris" のグランゴ
ワールに憧れていた彼は、作者のイタリア作品に出演したのだ。
舞台は彼のソロから始まる。

ジュリエットとロメオが出会う仮面舞踏会シーンもリードする。

                                
こちらとリンク先はプロモーションデモ

ティバルトとの争いの最中に刺され倒れるシーン

スキアレッティはこうしてキャリアを積んで、「フィル・コリンズのターザン」
などを経験し、念願の "Notre Dame de Paris" のキャストにたどり着く。
しかもフランス語版だ!

           
まずはフェビュス(Febus)

そして、待望のグランゴワール
          コッチャンテ自らピアノを弾いてくれて光栄ですね。      




オリジナル・キャストのダニエル・ラヴォワとも共演



実は言って、私はスキアレッティがイタリア語版の "Notre Dame ~"に出演できれば
いいなと期待していたのだが、彼は国を超えてヨーロッパ、世界を舞台にするまでに
成長して、遂にオリジナルのフランス語版に出演するようになってしまった。
しかも2役も与えられて素晴らしい!
彼のインスタグラムはグランゴワールのショットであふれかえっている。
長年の夢が叶って本当によかった。



追記
こちらはダミアン・サルグ(Damien Sargue :NDP初演でアンダースタディ、
ロミオとジュリエットではロミオ)とスキアレッティが共演している。






 



Europe " Come This Madness " より"Nothing Can Follow This" を真面目に聴いてみた。

Nothing Can Follow This 歌詞の中に "She" が出てくるのだが、どう読んでも "she" は "you" と同一人物だ。 どうして、彼らは "she" なんか使っちゃったんだ...