ラベル 人形浄瑠璃 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 人形浄瑠璃 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年6月9日日曜日

近松門左衛門の時代の貨幣制度

 「女殺油地獄」も観て、元禄時代の貨幣制度がわかりにくかったので

記録しておく。


上方の流通貨幣は銀であること。

銀一貫目=銀1000匁(20『匁』以上は20『目』と呼ぶ)

銀1匁=(銅)銭67文

江戸の貨幣制度に当てはめると

金1両=60匁

銅銭一貫=銅銭1000文


なので、河内屋夫婦がお吉に託した800文は銀12匁程度にしかならないので、

200目(匁)を返済しなければならない与兵衛には、親がくれた金は微々たる

ものでしかなかった。

豊島屋から奪った580目と親からの800文はその後どうなったかというと、

200目は借金の返済、あと桜井屋へ金3両(=銀180目)銭800文を支払い、

河内屋へは金3両(=銀180目)銭一貫文(=1000文=銀15匁)を支払っている。

捕まる時には5匁あるかどうかとういうのに、それでも遊ぼうとしているのだから、

見栄っ張り、物事を深く考えない、思い付きで行動する、分かりやすい嘘をつく

短絡的な男だ。


余談だが、与兵衛が犯人だとわかるくだりは、状況証拠(急に金払いが良くなる)と

着物に酒をかけると血色が現れるというほぼ物的証拠によるもので、血痕がわかる

とは江戸時代にもルミノール反応でもあったか?と思わせてくれるのだが、

実際は濃い藍色の着物に着いた血痕が乾いたときには目立たなく、かけた液体に溶け

出たということだと思う。

歌舞伎の与兵衛は茶色の地の着物、人形浄瑠璃の与兵衛は藍色の着物なので、人形

浄瑠璃の方が理にかなっているといえる。

2024年6月5日水曜日

「艶姿女舞衣 酒屋の段 お園の口説き」

人形浄瑠璃の演目に「艶姿女舞衣」というものがある。
YouTubeで複数の人形遣いが「お園の口説き」を演じていた動画があったので
集めてみた。
同じ様式で人形を拵えて同じストーリー、同じ場面を演じているのに、別人⁉と
思えるくらいそれぞれの個性が際立っていて興味深い。

この場で2本再生できない動画があるが、リンク先のYouTubeのページで観られる。

お園・桐竹紋十郎

2024年5月7日火曜日

文楽「和田合戦女舞鶴」を観た

ネットストリーミングで文楽を観た。今回は「4月文楽公演・第二部」。
文楽はこちらに想像させる余白のようなものがあるところがいい。



第二部の「和田合戦女舞鶴」
今回の上演は「尼将軍館の段」
「板額」というかつては女武者だった女性。豪の者と称えられた彼女が母としての
優しさと弱さ、社会の秩序に苦悩する姿がせつなかった。

第二部は他に、舞踊の「団子売」と狂言をもとにした「釣女」が上演された。




 






Ford Madox Ford の " The Good Soldier (かくも悲しい話を・・・)" を観た

Ford Madox Ford (フォード・マドックス・フォード)の " The Good Soldier " を観た。 原作翻訳本は今は絶版なのかもしれない。リンク先はこちら。  「かくも悲しい話を・・・情熱と受難の物語」 フォードはベネディクト・カンバーバ...