シャンタル・トマ (Chantal Thomas) 原作 "L'echange des princesses" の映画を観た。
シャンタル・トマは「王妃に別れをつげて」が日本で出版、映画公開されたので
周知されていると思う。
さて、インスタグラムで"L'echanagr des princesses"のトレーラーが流れてきて、
お子様たちのコスプレが素晴らしく美しく愛らしかったので、(オルレアン公の息子
ルイでさえお子様にみえてしまう)検索し YouTubeで映画が丸々アップされていたので
視聴した。
こちらはトレーラー
ストーリーは史実を追っているので若干のフィクションがありながらも、これといって
盛り上がりはないのだけど、しみじみ淡々と流れる時間の中で10代そこそこの若者
たちが(マリアナ・ヴィクトリアにいたっては3歳から7歳までの出来事になる)
政治的責任を負わされて生きる姿はせつない。愛されることが政治、自分の立ち位置と
悟って努めようとするマリアナ・ヴィクトリアの賢さも痛々ししい。
そして、ルイ15世が11歳~15歳の時間の中で(いや、もっと幼いころから)
王位継承とか嫡出子とかとどのつまりは生き抜くことに終始悩まされ続けて人格形成されていたのだということが、初めから終わりまで伝わってくる。
史実で彼は王妃マリー・レクザンスカとの間に11年で2男11女をもうけているが、
(1男子は夭逝)その理由がここにあるのではと思わさせる。