フォードはベネディクト・カンバーバッチが主演した「パレーズ・エンド」の原作者
なので、「パレーズ・エンド」が公開される前に作者の作風を知っておこうと
読んでみたのだが、読みづらい。最近このグラダナTVの映像見つけ、10年以上経った今
なにも解っていなかったのだと理解した。なので、映像をお勧めしたい。時系列が
原作よりも整理されていて解りやすい。(時系列が感情と共にごちゃごちゃになるのが
フォードの作風なのだ)でも、映像になったことで曖昧になったこともあるので機会が
あれば読んでほしい。
時代は「ダウントンアビー」あたりで、社会情勢には関わることのない不倫の物語である。
不倫物語なので、「パレーズ・エンド」のように体面を気にして無意識を装いながら、
ストーリーは進むんでいく。そして、「パレーズ・エンド」のような当時としては画期的な
突破口(その突破口が当時正解だったとは言えないけれど)を見つけることができずに
悲劇的結末を迎える。
さて、グラナダTVのこの作品、主要人物の中に Jeremy Brett(ジェレミー・ブレット)が
名を連ねている。完璧なシャーロック・ホームズを演じたあのジェレミー・ブレットだ。
この作品は彼がその「シャーロック・ホームズ」を演じる直前の作品で、あのジェレミー・
ブレットとは想像もつかないクズなイケメン貴族を演じている。
けれど、それが様になっているのだから彼の演技力は本当に素晴らしかったのだ。