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2026年5月3日日曜日

Raffaele Pe, Filippo Mineccia, Maximiliano Danta が出演する Giulio Cesare in Egitto

ラヴェンナでの舞台メンバーの殆どで構成されているが、演出は違う。この動画をあげて
くれた方がこの舞台の演出をしている。
ちなみにこの舞台のデータ及びスタッフは以下の通り

Giulio Cesare in Egitto / Handel
Teatro Guimera, St Cruz, Tenerifa 
12. February 2025 Auditorio de Tenerife

Conductor  Ottavio Dantone 
Stage Director  Bruno Berger-Gorski 
Stage Designer  Leo Martinez 

Cesare   Raffaele Pe 
Cleopatra  Marie Lys  
Achilla  Davide Giangregorio 
Cornelia  Delphine Galou 
Tolomeo  Filippo MIneccia
Sesto  Maximiliano Danta

Dancers, Actors  Auditorio de Tenerife

セスト役が Federico Fiorio から Maximiliano Danta になっている。

コンサート形式とはいえ、視覚的に魅力的だ。平土間やバルコニー席も舞台の一部に
なっているし、古楽器のホルンをフューチャーしているのも興味深い。

2026年5月1日金曜日

Sara Hyashi soprano の予定

昨年の「 Cavalli Monteverdi Competition 」で入賞した サラ・ハヤシ ( Sara Hayashi )が

L'INCORONAZIONE DI POPPEA - Monteverdi Festival Cremona に予定通り出演する。

また、Boston Early Music Festival のアルバム収録にも参加して、近々リリースされる。

 Giacomo Carissimi: Jephte · Judicium Salomonis · Motets - CPO: 5557302 - CD or download | Presto Music

Boston Early Music Festival は北米でバロック音楽、古楽を当時の様式で再現を試みている

団体でここの舞台で常連のアマンダ・フォーサイスが直近のグラミー賞を受賞している。

秀逸な演出だった " Acis and Garatea " もここの団体のパフォーマンスだ。

ここで認められたなら、Hayashi のパフォーマンスをいつか見ることが

できるかもしれない。

そして、さらに秋以降は Raffaele Pe とのステージなどもあるらしい。

楽しみだ。


2026年4月8日水曜日

Il trionfo dell Tempo e dell Disinganno | Teatro dell Opera di Roma 初日

 昨日初日だった Teatro dell Opera di Roma の " Il Trionfo dell Tempo e dell Disinganno "

が現在 Rai Play Sound で聴くことができる。( 5月1日現在配信終了)

https://www.raiplaysound.it/audio/2026/04/Radio3-Suite---Il-Cartellone-del-07042026-164251f5-643a-4366-b537-3a9d19010d96.html

まずは、オーケストラが素晴らしかったことを伝えたい。聞き流すには勿体ない

出来栄えだった。

今回改めて " disingannno " の意味を確認したのだが、「悟り」という和訳は

恰好良すぎるのではないかと思った。「もうっ、こんなはずじゃなかった!」と感じる

「幻滅」が直訳で、フラストレーションを含んでいて「悟っていない」と思う。

そういう観点でパフォーマンスを確認していくと Belezza の肝である難曲 " Un pensiero 

nemico di pace " で拍手が起きず、褒められて当然のBelezza ( ソプラノ )が観客の注目を

を引き寄せられなかったのはドラマを暗示しているようだし、" disinganno " が歌う

 " Crede l'uom ch'egli riposi " が拍手喝采しかもフライング付きなのは全くの

皮肉だなと思った。(こうなると初演のザルツブルグ音楽祭での Zazzo への

リアクションが気になる。)

各ソリストは贔屓抜きで Raffaele Pe がとにかく良かった。

これは Raffaele Pe の2017年のパフォーマンスで、この清潔感のある男らしい声と

説得力のあるパフォーマンスに魅了されたのだが、今回の声はこの頃のアプローチに

似ていてとても良かった。

Johanna Wallroth はビブラートがかかりすぎるのも気になったが、音程が安定して

いなかった。Anna Bonitatibus や Ceciria Baltori のキャリアを知っているイタリア人

には物足りなかったようだ。



とにかく映像で見たかった。


2026年4月6日月曜日

Teatro dell Opera di Roma で "Il trionfo del Tempo e del Disinganno | Handel ' が上演

 4月7日から Teatro dell Opera di Roma で "Il trionfo del Tempo e del Disinganno | 

Handel ' が上演される。


出演者は以下の通り
Bellezza   Johanna Wallroth
Piacere     Anna Bonitatibus
Disinganno   Raffaele Pe
Tempo      Ed Lyon


ロバート・カーセンの演出で 初演は2021年のザルツブルグ音楽祭である。

Piacere Anna BonitatibusDisinganno RaffaeleTempo Ed Lyon

2026年2月8日日曜日

Handel " Rodelinda " の演奏が Radio3 ( Rai Play Sound )で放送された

2024年11月にコンサート形式で演奏された Handel " Rodelinda " が Rai Play Sound で

聴くことができる。

ときにつぶやく: Rodelinda の配役 22日


 https://www.raiplaysound.it/audio/2026/02/Radio3-Suite---Il-Cartellone-del-07022026-42307d7b-ef8a-44a2-a250-a005b858461d.html

Accademia Nazionale di Santa Cecilia

Accademia Nazionale di Santa Cecilia // Georg Friedrich Händel, Rodelinda / La Lira d'Orfeo - conductor, Raffaele Pe / with Karina Gauvin, Raffaele Pe, Giuseppina Bridelli, Luigi Morassi, Mirco Palazzi, Rafał Tomkiewicz / recorded on November 22, 2024 at the Parco della Musica in Rome


レビューがあったのでリンク先を貼っておく

"Rodelinda, Queen of the Lombards" conquers Rome | The Journal of Music


 Raffaele Pe はこの頃はまだバランスの良い歌い方だったのだなと・・・また、

Karina Gauvin はご家族を亡くされた直後の演奏なので、塩対応なコメントは気の毒

かと思う。

放送時の音源はこちら。




ときにつぶやく: HWV19 Rodelinda より こちらは Giuseppina Bridelli とのデュエット




2025年12月22日月曜日

Federico Fiorio(フェデリコ・フィオリオ)この一年

所属先を移籍後のフェデリコ・フィオリオ君の一年は、自身が設立した

アンサンブルの活動に軸を置いたものだったようだ。

アンサンブルの名は " Karalis Antiqua Ensamble "という。音楽フェスティバル

などに参加していたようだ。

去年辺りからオペラへの出演が多くなっていて、人気が出てきて嬉しい反面、

パワーで歌う場面も見えてきて心配していたのだが、今年はバランス良く活動できた

のではないかと思う。

身体が楽器そのもので資本なので、大切にして息の長い活動をして欲しいと思う。


12月27日 追記

2026年6月23日、Britten Pears Arts Aldeburgh Festival でプログラム " Il trionfo del

tempo e del disinganno " に出演する。

La Nuova Musica: Il Trionfo del Tempo e del Disinganno | Britten Pears Arts

Alois Muhlbacher (アロイス・ミュールバッハー)この一年

 アロイス君の新譜は2025年10月にリリースされている



今回はバッハのカンタータを演奏していて既存の「清らかなアロイス君」だと思う。
また、今月アン・デア・ウィーン劇場での新作オペラ「ヴィンセント」もファミリー向けの
ストーリーで(イジメがテーマなのは世相なのか悲しい)、教会で歌い続けている
アロイス君としては、こういった方向性は安定感がある。

けれど、今年前半はチャレンジ精神満載でイメージを変えようとしている、もしくは
プロとして芸の幅を広げようとしていた。

ポップスではマイケル・ジャクソンナールズ・バークレイをカヴァーしていて、
何故にその曲なのかと驚かされ、その勢いのまま「アグリッピーナ」では体当たり
(濡れ場?)のナルチーゾを演じている。
そして、バイロイト・バロック・フェスティバルではチェンチッチの演出(常に
結構大胆)のオペラでクセの強いキャラクターであるファルナーチェを演じた。
さらに「Barock Festival St. Pölten」の芸術監督も務めている。

アロイス君には極東の片隅で十分ドキドキ楽しませてもらった。
来年の活躍も楽しみにしている。

2025年12月18日木曜日

Raffaele Pe ライブと新譜

ラッファエーレ・ペ ( Raffaele Pe )が La lira di Orfeo と共にイタリアの Radi3の

番組 "Barocco Fatale" でライブパフォーマンスを披露した。

 https://www.raiplaysound.it/audio/2025/12/Radio3-Suite---Il-Cartellone-del-16122025-cfaca5f4-2811-4f2e-a3fa-a0177e777ba1.html

また19日には SZ Sugar レーベルからヴィヴァルディのアルバムをリリースするので

17日にはそのうちの一曲 RV648 より " Ah che infelice semple " を先行リリースした。

Apple Music, Amazon Music, Spotify でもちろん聴くことができる。



ダウンロードは Sony mora から Vivaldi cantatas/Antonio Vivaldi, Raffaele Pe, La Lira di Orfeo|音楽ダウンロード・音楽配信サイト mora ~WALKMAN®公式ミュージックストア~

Presto Music から Vivaldi cantatas - CAM Sugar: 0932312 - download | Presto Music

2025年12月12日金曜日

Three Sopranists

 Federico Fiorio, Maayan Licht & Dennis Orellana - Bayreuth Baroque Opera Festival

Bayreuth Baroque Opera Festival 2026 に Federico Fiorio, Maayan Licht, 

Dennis Orellana の3人がコンサートに出演する。

10年前くらいからバロック音楽を聴き始めたが、その頃はまだカウンターテナーは

コンサート活動が主流で、メジャーなオペラ劇場で脇役を当てられる程度だった。

そして、ここ数年でバロックオペラの主役、加えて一つの演目で複数名の

カウンターテナーが起用される機会が増え、コンサートやレコーディングアルバム

ではデュオだったり" Three Countertenors " がもてはやされていたが、とうとう 

" Three Sopranists " の時代に突入してしまった。カウンターテナーのくくりが

「アルト」「メゾ」「ソプラノ」に細分化されるようになるのはとても速かった。

コンサートは 2026年9月11日

2025年11月2日日曜日

Cavalli Monteverdi Festival -Competition FINALE を観た


Cavalli Monteverdi Competition 2025 Final を観た
結果はインスタグラムの通り。

Sarah Hayashi が3位とLira di Orfeo Award を受賞した。

彼女の良いところは声に感情をつけることができるところだと思う。

語るように歌うことはモンテヴェルディやカヴァッリの作品において、母国語ゆえに

イタリア人の方が優れているが、それを超えて彼女の声は語りかけてくる。

モンテヴェルディのマドリガーレを歌う彼女を観たいと思う。

アジリタやコロラトゥーラが得意な彼女だが、それを封印しながらもバロック歌手

として認められて良かった。

Lira di Orfeo Award は Raffaele Pe が毎年11月末から12月にかけて催す彼の出身地

ロンバルディでの音楽フェスティバルに招待されるというもの。

これをきっかけに様々なパフォーマンスチャンスに恵まれて欲しい。

2025年10月31日金曜日

2° Cavalli Monteverdi Competition 2025 - SEMIFINALS を観た


カヴァッリ・モンテヴェルディ・コンペティション 2025 " 2° Cavalli Monteverdi Competition 2025 "のセミファイナルを観た。
今回が2回目だ。今回は前回に比べてモンテベルディ時代の歌い方を理解している
歌手が多かった。

ファイナリストは、イタリア人の出場者が多いせいもあるのか、圧倒的に
イタリア人が占めていた。言語的なアドバンテージがあるのだろう。

その中でイタリアにオリジンのない Sarah Hayashi が頑張っていた。
インスブルック・フェスティバルでのレオカスタ(ジュスティーノ)のアリアが
素晴らしかったので( Instagram より)、ファイナルに残り嬉しい。
Alexandre Baldo はチェスティ・コンペティションのころよりもリラックスした
発声になっていたと思う。

2025年10月27日月曜日

Opera Il Giustino de Vivaldi (ヴィヴァルディ「ジュスティーノ」)を観た


久しぶりに " Il Giustino " を観た。
今日の舞台は女性役は女声ソリストが充てられてるが、初演時はオール男性の配役だった。

1724年の配役は以下のようで

Anastasio   soprano
Arianna       soprano
Leocasta     soprano
Giustino      alto
Vitaliano     tenor
Andronico  alto
Amanzio      tenor
Polidarte     tenor
Fortuna        soprano

ソプラノカストラート4人、アルトカストラート2人、テノール3人
どの歌い手にもテクニックや聴きどころ、メロディアスなポイントが盛り込まれた
アリアが与えられていて、聴き応えがある。

また、カストラートのソプラノが複数いることがこちらとしては驚きで、特に彼らの
アリアにはアルトに比べて音域の広さや、テクニックを誇示したものが多い。
当時のカストラートには期待(要求)されるものが多かったようだ。

今日カウンターテナーの認知が広がり歌い手も増えてきたが、最近は特に海外の歌手に見られるのだが、自身の音域を超えた役を歌うようになって、ディクションが雑になったり、音が出しきれなくて聴いていて残念だなと感じる歌手が見かけられる。
やみくもに歌う、演じることは避け、自身の音域、技術にあった選曲、役選びをしてほしいと思う。

2025年10月4日土曜日

Sarrasine. Pasticcio opera to music by Handel. サラジーヌ(ヘンデルの音楽によるパスティッチョ)を観た


オノレ・バルザック原作「サラジーヌ」をヘンデルのオペラ曲で構成した
パスティッチョを観た。

歌手ザンビネッラに恋い焦がれた男サラジーヌ、実は歌手はカストラートで
サラジーヌは失意と絶望と憎しみの中で殺されるというストーリー

ザンビネッラのサミュエル・マリノが歌う女声アリアが美しく、本人も音域が
合っているようで、生き生きと歌っていた。
サラジーヌ役のホアン・サンチョは歌に感情が乗せられるようになっていて、
柔らかく歌ったり、怒りの激しさを表現していた。オートコントルもできるのでは
ないかと思う。

2025年9月29日月曜日

Il Teatro Sociale apre la stagione con L'elisir d'amore di Donizetti


ジャコモ・ナンニ (Giacomo Nanni) は最近は「愛の妙薬 (L'elisir d'amore, 
Donizetti)」に出演中だ。

こちらは最近リリースされたアルバム "Damira placata, Mark'Antonio Ziani" 
2年位前にマリオネットを使用した舞台(初演の演出に倣っている)が上演され、
その時の録音と思われる。

ナンニはたまにバロック、メインはベルカントオペラという活動をしている。
美しい声なので、活躍の場が広がってほしい。

Renata Tebaldi Voide Competition で マキシミリアーノ・ダンタが優勝した。

 9月27日 Renata Tebaldi International Voice Competition 2025 の

バロック音楽部門がありマキシミリアーノ・ダンタ (Maximiliano Danta ) が優勝した。

コンペティションはネットで配信されている。

Cesti Competition 1位のダンタの選曲は、レチタティーヴォをふんだんに含んだ

アリアで、表現力の確かさをアピールしていた。


ラジオ配信だとヴィジュアルに左右されないので、出場者個々の足りないものが

はっきりする。決勝ともなれば実力が確かな歌手ばかりなので、そういう欠点や

ミスの減点法で上位が決まるのだろう。



2025年9月28日日曜日

FEDERICO FIORIO Un pensiero nemico di pace (Handel: Il trionfo del tempo...


フェデリコ・フィオリオ君が「時と悟りの勝利」で「美(Bellezza)」を演奏した時の
動画が見つかった。
彼のインスタで美しい衣装を着けた姿がアップされていたので、そして、この演奏では
ソリスト中3人がカウンターテナーという当時はわりとめずらしい配役だったので
是非観たかったのだが、ようやく抜粋で観ることが叶った。

アリアはあのアジリタで有名な "Un pensiero nemici di pace" だ。最近の演奏では
「快楽(Piacere)」が歌う時もあるし、この時の「快楽」はバルトリの真似をする
こともあるカンミン・ジャスティン・キムが歌ったので、二人とも歌えるだろうから
どちらかなと気になっていたが、フェデリコ君が順当に歌った。

アジリタの部分は息が続くだろうか、ブレスは気づかれずにできるだろうか
などと、こちらはまるで競馬で先頭を走る馬が勢いを失わずに走りきるだろうか
と手に汗握る心地で固唾をのんで見入って(聞き入って)しまったが、
フェデリコ君は一気に歌いきっていた。
これだけで「もう良し」と思ってしまう!(じゃないけど)

あと、まあ、あれこれ気づいたこともあるけれど、コンサート形式とはいえ
舞台中の一曲なので(でも、これは目玉の一つだけど)歌ってくれて良かったです。
聴けて良かったです。

2025年9月19日金曜日

RE-LIVE: バイロイト・バロック・オペラ・フェスティバル | Bayreuth Baroque Opera Festival | Cavalli - Pompeo Magno

バイロイト・バロック・オペラ・フェスティバルでのオペラ「Pompeo Magno」を観た。

萌え袖衣装のファルナーチェと露出の多いアモーレ役のアロイス・ミュールバッハー君は眼福、耳福です。

カヴァッリのこの作品は
「ローマとの戦いに敗れたポント王ミトリダーテの死を知らされた妻イシクラテアと
息子ファルナーチェを捕虜としてポンペオはローマに帰還する。
ポンペオは寛大で二人を客人として敬意をもって遇し、穏便にポントを支配しようと
考えている。
ファルナーチェはそんなポンペオの崇高さに憧れて彼を慕う。
一方ポンペオの息子はイシクラテアを我が物にしようと接近するがイシクラテアは
ポント王の妻である誇りを忘れず貞操を守ろうとする。そうこうしているうちに
死んだはずのミトリダーテが生還し、ポンペオとミトリダーテは平和的解決のため、
ミトリダーテは王位をファルナーチェに譲りポントは自治権を取り戻す。」
という本筋のなかに庶民のガヤガヤがくっついて物語が進行していく。

物語は淡々と愉快に進むが、一つ一つのエピソードが史実と食い違っている。

ポンペオはストーリーを通じて始終偉大・寛大・寛容で栄光に包まれているようだが、
史実は結局チェーザレに暗殺される。
ファルナーチェはポンペオ大好きオーラいっぱいで振舞っているが、史実では
ポントスの支配権を保つために父親を売って一時はローマにすり寄り、結局はローマと
敵対する。
史実でのポンペオはチェーザレの娘ユリアを妻に迎えているが、物語では恋敗れて
スキピオに奪われる。(スキピオは多分スキピオ・アフリカヌスと思われる。
時代は違うがポンペオと同様に有能な人物だった)
またポンペオは女性に対して己を律していたらしく、ミトリダーテとの戦い後の
彼の愛妾たちを辱めることはなかったそうで、それが災いして息子セストが
イシクラテアに手を出そうとしたり、前述のようにユリアに逃げられたりする
という筋立てになっている。

このような矛盾はWikipediaを読んでもこれだけ見つかるので、専門的に史実を
知っていればさらに笑える舞台になるのだろう。





2025年9月1日月曜日

Cesti Competition Finals 2025 | Festwochen der Alten Musik を観た

Cesti Competition Finals 2025  を観た

今回のコンペティションは来年のプロダクション "Atalanta Handel" のオーディションでもあるのだが、今回の結果は華やかさに欠けていた。
1位はテノールだったが、これはテノールの中で一番仕上がりが良かったからというもので、だから今後も聴きたいかと言えばそうとも言えない。

2位はメゾソプラノで、ファイナリスト中一番優れていたと思うが、いかんせん Atalanta にメゾの役がないので1位にできなかったのではと思う。

総じて来年の演目に来てほしいと思える歌い手がいなかった。


こちらはジュリアード音楽院の制作した "Atlanta" 



2025年8月9日土曜日

LA RESURREZIONE Handel – Teatro dell’Opera di Roma, Caracalla Festival ヘンデルの「復活」を観た


ヘンデルの「復活」LA RESURREZIONE Handel – Teatro dell’Opera di Roma, 
Caracalla Festivalを観た。

「復活」は天使とルシファーが対立しルシファーが負けた後にイエスが復活し、信仰の世界が続いていくというプロットで、キリスト教のみの世界でストーリーが進行していく。
つまり、二心無くキリスト教への信仰心があれば安泰という話である。ヘンデルが生きた社会はそういうものだから全うな思考だが、楽曲的にはルシファー(バス)の早々の途中退場はつまらないなと個人的には思っていた。

ところが、今回のプロダクションは読み替えを行っている。それがわかった時は(マリアたちの猜疑心が無くなった瞬間にルシファーが退場するならスカッとして気持ちいいかも)と思いながら視聴していたのだが、進行していくにつれ話は予想外の方向に進んでいってしまい、最終的にはルシファーは「悪」ではない存在になっていた。あえて言うなら新たな宗教指導者になったのだ。


「信じる者は救われる」と「迷える子羊(を捜しに行く)」の意味の重さを感じる作品だった。

Ford Madox Ford の " The Good Soldier (かくも悲しい話を・・・)" を観た

Ford Madox Ford (フォード・マドックス・フォード)の " The Good Soldier " を観た。 原作翻訳本は今は絶版なのかもしれない。リンク先はこちら。  「かくも悲しい話を・・・情熱と受難の物語」 フォードはベネディクト・カンバーバ...