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2025年4月10日木曜日

Gassmann "L'Opera Seria"  ガスマンの「オペラ・セリア」を観た。

 スカラTVで配信された "L'Opera Seria" を観た。ヘンデル、グルックの後でモーツァルトの手前の頃の作品なので、綺麗な曲が沢山あって聴き応えがあった。特にバロック・オペラに比べてレチタティーヴォ・アッコンパニャートが多く尚且つ技巧的で聴いていて楽しかった。

作曲者のガスマンはグルックの後を受けて音楽史に登場するので、このオペラはドラマとして見ごたえがあるし、彼らの時代に18世紀前半のオペラがどう評価され、今後「オペラ」というジャンルをどうしたいのかが視覚的に理解できる演出だった。特に "Barbara~" のアリアのシーンではダ・カーポ・アリアが様式美にとらわれすぎていて、歌手でさえもカタルシスや高揚感を満たせないという不満が感じられる場面になっていて、興味深かった。

ミネッチャ(Mineccia), ザッゾ(Zazzo), アレグレッツァ(Allegrezza)はベテランの無駄遣いじゃないかと一瞬思ったのだが、この時代ではカストラートや男声トラヴェスティがもう流行らなくなっていたということだろう。しかし、三人はとても可愛らしかった。ムーミンに出てくるミィのようでいつまでも観ていたかった。

衣装で興味深かったのが、初めからこの興行に不満で最後にはトンズラする支配人にネクタイを着けさせたことだ。ネクタイはこの舞台の衣装のなかで最先端のファッションアイテムだ。これは彼がただ一人、時代を読める(オペラ・セリアは時代遅れ)人間として設定されているからだろう。

最期は、舞台が大コケで支配人にも逃げられて劇場に残された歌手達、作曲家、台本作家、その他関係者が「どこかで自分たちを受け入れてくれるはず」と奮起するのだが、初演上演当時の観客と現在の私達では解釈が異なると思う。答えは一つじゃない。







ガスマンの作品を集めたアルバムがあった。11番以降が "L'Opera Seria" のアリア

2025年4月3日木曜日

L'opera seria - Trailer (Teatro alla Scala) Filippo Mineccia を探せ!


現在スカラ座でガスマンの "L'Opera Seria" が上演されている。フロリアン・レオポルト・ガスマンはグルックのあと宮廷に招かれた作曲家で、サリエリを指導し、ガスマンの娘はサリエリの指導の下歌手になったのだそうだ。

さて、今回の "L'Opera Seria" はオペラ・ブッファで、文字通りオペラを上演するまでの悲喜こもごもを描いている。
そして、フィリッポ・ミネッチャ (Filippo Mineccia) はトラヴェスティで登場する。彼はお顔がもともと中世的なクールビューティなので、女装がよく似合っていて、トレーラーでは初見どこに登場したのかよくわからなかった。

現在 Rai Radio3 Suite では初日の演奏を聴くことができる。

またスカラTVでは今日の舞台がストリーミング配信される。

2024年10月28日月曜日

2024年10月26日土曜日

Roberta Mameli 来日予定

 ロベルタ・マメリ (Roberta Mameli) が来日する。

11月29日、12月1日は「北とぴあ音楽祭」のオペラ「皇帝ティートの慈悲・モーツァルト」に出演



12月10日はコンサート (12月12日も有り)


12月14日はマスタークラス




2024年10月14日月曜日

パヴォル・ブレスリクが新国立劇場に出演予定

 魔笛 | 新国立劇場 オペラ (jac.go.jp)

パヴォル・ブレスリク(Pavol Breslik) が新国立劇場の12月の演目「魔笛 Die Zauberfloete」のタミーノ役で出演する。

彼は私がオペラを鑑賞し出したころ気に入ったテノールの一人だ。彼の歌っている「時と悟りの勝利 Il trionfo dell tempo e dell disinganno」は今もお気に入りのアルバムだ。(ソニア・プリナもアン・ハレンベルグもこのアルバムで歌っている)



さて、ブレスリクはタミーノをレパートリーとし数多く経験しているので、いい舞台になることを期待している。

2024年9月9日月曜日

Raffaele Pe の Orfeo ed Euridice を観た。

先日投稿した "Orfeo ed Euridice" を観ることができた。

Rai 5 のサイトからはアカウントの取得で視聴することができる。

 https://www.raiplay.it/programmi/orfeoeeuridice-spoletofestivaldeiduemondi2024?wt_mc=2.www.cpy.raiplay_prg_OrfeoeEuridice-SpoletoFestivaldeiDueMondi2024.

また Opera on Video でも視聴できる。

ORFEO ED EURIDICE Spoleto 2024 Raffaele Pe, Nadja Mchantaf, Susan Zarrabi - Opera on Video

今回の舞台は今まで見た舞台の演出とは根本的に解釈が違っていた。

Pe氏の第一声の "Euridice" から違う解釈だし、"Che faro senza Euridice?" を歌っている最中のオルフェオの心情も過去に作られてきた舞台とは違う。

肝は3幕目のバレエ音楽の解釈で、ここが理解できないと結末に納得も共感も得られないシーンになっている。

とにかく考えさせれられる舞台だった。

アンティークジュエリーを買うにあたって思うこと

 某SNSでアンティークジュエリーディーラーと購入者の間で行き違いによるトラブルがあった。 購入者はディーラーのサイトから指輪をサイズ変更をして購入した。が、その後購入者が指輪に所謂ホールマーク等刻印がないため、品質に疑問を抱きディーラーへ説明を求めたが、その時のディーラーの対応...