個人チャンネルの2024年12月の歌舞伎座の演目紹介の中に「天守物語」があった。こちらの紹介では市川團十郎(当時、海老蔵)が図書之介を演じた時のビデオを使用している。
06:37~
私は團十郎演じる図書之介は初めて見る。彼はもともと文句なく美しく出来上がった姿形を成しているので、舞台では問題なく「天守物語」の世界観が成立しているだろうと想像していた(むしろ記号化する程度に簡単に出来上がっていて退屈だろうと高を括っていた)のだが、それを遥かに超える次元の映像だった。
團十郎図書は「美しい若者」ではなく、「妖艶な男」だった。富姫を超える魔物感があって、彼女は分別やプライドを忘れて図書に支配されてしまうのではないかと思われる様子だった。
こちらの世界観が壊れてしまった。
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