2025年1月30日木曜日

七之助・富姫と虎之介・図書之助

 録画してあった平成中村座の「天守物語」を観た。中村七之助が富姫、中村鶴松が亀姫、中村虎之介が図書之助という配役である。

前半はテンポが速く役者各々がセリフを処理していくだけという印象があったが、富姫と亀姫の戯れは丁寧に扱っていた。

舞台は後半、富姫と図書之助の場面をより深く作りこんでいたようで、富姫のキャラが明確で図書之介は立場(身分)ゆえの立ち居振る舞いもそれに叶っていた。なので富姫の絶対的上位からの恋のアプローチは気持ちよい。一方それ故、図書之介が富姫の気持ちを受け入れたあとのエネルギーが小さく見えてしまい残念だった。目が見えなくなってからは、威を保とうとする富姫に寄り添ったり抱きしめたりして支える姿があっても良かったように思った。

2025年1月29日水曜日

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動画の取り込みに役にたった。

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パソコンを複数で共有している場合に必要な作業だった。

2025年1月25日土曜日

The 2025 Innsbruck festival のオペラ

 The 2025 Innsbruck festival のオペラの演目とキャスティングが発表されていた。

Ifigenia in aulide, Antonio Caldara

Ifigenia in Aulide - Innsbrucker Festwochen der Alten Musik

過去の Cesti Competition に出場、入賞した人がキャスティングされている。

(Marie Lys, Filippo Mineccia, Lawrence Kilsby, Neima Fischer, Giacomo Nanni)

また Carlo Vistoli も出演する。


Il Giustino, Antonio Vivaldi

Il Giustino - Innsbrucker Festwochen der Alten Musik

2024 Cesti Competition 入賞者が出演する (Maximiliano Danta, Jiayu Jin )。

個人的には Leocasta役の Sarah Hayashi が気になっている。日系のソプラノなのだが日本語の影響を受けずに育っているらしい。Sarah Hayashiの歌唱について考える - 声楽特化の音楽評論~My Star Singerを称えて




こちらの Leocasta に負けないで頑張ってほしい。


Ifigenia in Tauride, Tmasso Traetta

カウンターテナーの Owen Willetts は Arminio, Handel に出演している。





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2025年1月21日火曜日

Georg Friedrich Händel GIULIO CESARE (*ENG/ITA SUBS*) を観た


今はチャットは見られないけれど、その中に「『クレオパトラ』にすればいいのに」というコメントがあった。確かにそんな感じの筋立てになるように曲を間引いた舞台だった。
そういう演出はかまわないけれど、それならばクレオパトラのヘアスタイルをもっと魅力的になるようスタイリッシュにしてあげて欲しかった。長すぎる髪の毛は彼女の体つきには重たすぎるように見え、しかも清潔感が感じられなかった。

セストとコルネリアは美男美女親子でキャスティングがぴったりだった。だから3幕目でアリアが省かれてしまって二人のドラマが中途半端になったのが残念だった。

トロメオはミネッチャの声がとても合っていた。彼の低音はコントロールされての発声で、これが彼が唯一無二の歌手となる理由だと思う。

チェーザレ役のラッファエレ・ペーは歌唱スタイルを変えたのかしら、(実は去年もそんなことを思った)。技巧だけが目立つように感じる。

舞台は3月まで続くので、舞台がさらにブラッシュアップされることを願う。

歌舞伎オンデマンドで「天守物語」を観た

 1月17日から配信されている歌舞伎オンデマンドの「天守物語」を観た。

玉三郎丈はこの作品に舞台、映像で40年以上関わっていて、作品それぞれにその時の解釈があったと思う。

今回の作品の良いところは、まず團子丈の玉三郎丈のセリフの受けが素晴らしいところだ。例えば、團子丈の図書之助が登場するシーン。富姫を遠くに見つけ害なすものとして身構えるのだが、富姫の「誰!」の一言で直ちに態度を改める様。そして、富姫の「もう帰すまいと、私は思う」という渾身の告白でへたり込む図書之助の様子。玉三郎丈の発話タイミングに対しての間が絶妙で、図書之助の様々な感情が渦巻いているのがわかる。


また、富姫に主従の道を説かれた後の間から彼が「けれど、鷹がそれました!」と訴える時のどうするこのもできない無念さ、「あれは私が取りました」から「ええ、お怨み申上ぐる」の團子の掛け合いにやりきれないくやしさやを観るとき、図書之介が、今までどこにもぶちまけることのできなかった現実の理想とかけ離れた主従関係に対する彼の本心が覗え、大いに同情するのである。

さらに、富姫、図書之助が目が見えなくなってからの、双方の手の演技が素晴らしい。打ち合わせはしているだろうが、視界が制限された中での探り合いの演技が真に迫っている。若く非力な図書之助は富姫の両手を握りしめることでしか彼女を支えることができないとわかっていて、ひたすらかたく握りしめている様はとても哀しいが美しい。富姫が図書の腕を引き寄せ抱きしめることを強いる姿も、彼女が27,8歳の等身大の女性と100年の世を見つめ続け老成した妖しの狭間で揺れているようで切なさがこみ上げてくる。



そして、目が開きラストになれば、図書之助は非力な若者から富姫を守れる立派な逞しい男性に成長していた。懐の深く見える着付けが良い。




素晴らしい舞台。観られてよかった。


2025年1月14日火曜日

1月の歌舞伎オンデマンド

 【歌舞伎最新舞台】「十二月大歌舞伎」コンテンツ追加のお知らせ | 松竹公式動画配信サービス 歌舞伎オンデマンド|いつでも、どこでも、楽しめる

「天守物語」

姫川図書之助



楽しみすぎる!

Giulio Cesare the Teatro Alighieri in Ravenna

 1月の Opera Streaming はヘンデルの Giulio Cesare で始まる。

豪華なキャスティング!

実は Raffaele Pe の チェーザレを観るのはこれが初めて。とても楽しみ。

Giulio Cesare   Raffaele Pe

Cleopatra   Maie Lys

Achilla   Davide Giangregorio

Cornelia   Delphine Galou

Tolomeo   Filippo Mineccia 

Sesto   Federico Fiorio 

Nireno   Andrea Gavagnin

Curio   Clemente Antonio Daliotti 

Farinelli Competition 2025 - Händel Festspiele Karlsruhe を観た

ファリネッリ・コンペティション 2025 を観た。これはカウンターテナーのためのコンペティションで、マックス・エマニュエル・チェンチッチが主催のようだ。 50人ものカウンターテナーがエントリーして6人のファイナリストが舞台に立った。 それによってカウンターテナーはどうあるべきか、...