ホーレンバウトは前回と別のひな型を再利用している。
⑱⑲は
にあるように、2008年ロンドンのランベス宮殿で発見され、クリーニング後キャサリン・オブ・アラゴンと同定されたものである。そして、このキャサリンの gable hood と着用スタイルが⑰に使用されている。ホーレンバウトはこの⑰をひな型として⑳㉑を制作したと思われる。特に㉑には背景に25歳とモデルの年齢が記されているので、これを理由にモデルをアン・ブーリン、制作年を1526年~33年としている。アンは25歳からヘンリー8世と関係をはじめ7年の後ヘンリーとキャサリンとの結婚を無効にし結婚にこぎつけたといういきさつがある。
ホーレンバウト工房とアン・ブーリン、ヘンリー8世はとにかくキャサリンのイメージを消し去りたかったのだ。
また、⑰のスタイルをホーレンバウトは⑯に置き換え、さらにサルを抱くキャサリンを初めとして王妃のテンプレートを作り上げていくことになる。
⑯⑳㉑ Horenbout
⑱⑲ Anonymous
⑰ Joaness Corvus c. 1510-1520
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