2026年7月30日木曜日

新しいアルハンブラは何でできているか

 Van Cleef & Arpels を購入できないけれど、このクローバーのモチーフは知っている。半貴石の板状のカボションを金属枠に4か所の爪で留めたモチーフで可愛らしいし、スペインのイスラム系のタイルや漆喰モチーフを思い起こさせるエキゾチックな感じもいい。

で、次回はこのピンクのパーツが嵌められるそうで、それが何か想像してみた。          製造工程は今まで通りパーツを枠に収めて4点で留めるもの。問題はピンクのパーツが何でどのように量産体制にのせるかというところだ。

以下はすべて仮定と推測と妄想なので、よろしければお付き合いください。




ピンクのジェムストーンは数をそろえるのは困難なので、V&Aはエナメルで解決することにした。ガラスである。半貴石よりも安価で残念な代物なるのだろうか?と思うことなかれ。これはかなり技術がつまった物のようだ。


資料を読み解くとピンクのエナメルを削り出しているとなっている。このピンクは聞くところによるとゴールドルビーと呼ばれるもので、ググると日本の切子ガラス、ヨーロッパのボヘミアンガラスなどにある赤い被せガラスの素材と思われる。この赤いガラスの色はゴールド(Au)に由来するものなので、日本では金赤(きんあか)欧米ではゴールドルビーガラス、またクランベリーグラスと呼ばれる。
ガラスの正体がわかれば、あとはそれをクローバー型にモールドして量産化かと思えばそうでもなさそうだ。資料の写真を見るとクローバーのガラスは中央に十文字の濃い部分、端に向かって薄い部分のグラデーションになっている。また、資料は「エナメル」というのだからエナメル技法(ガラス粉を何らかの土台に塗布して焼成する)を使わなくてはいけない。想像するに、このクローバーはまず土台になる透明ガラスをクローバー状にそして中央は十文字状の掘り込みしたのではないだろうか。そしてこの土台にゴールドルビーガラス(金赤)を塗布して赤色を焼き付け、研磨仕上げを施してピンクのグラデーションをもつパーツに仕上げたのではないか。

と、この様に考えて続けても、所詮ガラスはガラスでしかない、と思うだろう。けれど古代からある被せガラスの技法(ガラスカメオなどに見られる)とエナメル技法、ボヘミアンガラスの赤が永い時を経て日本に渡って切子細工ガラスになったという歴史の集大成がこのアルハンブラになったと思えば、それはちょっとしたロマンかもしれない。

このロマンに賭ける若さと経済力がないのは残念である。



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新しいアルハンブラは何でできているか

 Van Cleef & Arpels を購入できないけれど、このクローバーのモチーフは知っている。半貴石の板状のカボションを金属枠に4か所の爪で留めたモチーフで可愛らしいし、スペインのイスラム系のタイルや漆喰モチーフを思い起こさせるエキゾチックな感じもいい。 で、次回は...