2025年10月31日金曜日

2° Cavalli Monteverdi Competition 2025 - SEMIFINALS を観た


カヴァッリ・モンテヴェルディ・コンペティション 2025 " 2° Cavalli Monteverdi Competition 2025 "のセミファイナルを観た。
今回が2回目だ。今回は前回に比べてモンテベルディ時代の歌い方を理解している
歌手が多かった。

ファイナリストは、イタリア人の出場者が多いせいもあるのか、圧倒的に
イタリア人が占めていた。言語的なアドバンテージがあるのだろう。

その中でイタリアにオリジンのない Sarah Hayashi が頑張っていた。
インスブルック・フェスティバルでのレオカスタ(ジュスティーノ)のアリアが
素晴らしかったので( Instagram より)、ファイナルに残り嬉しい。
Alexandre Baldo はチェスティ・コンペティションのころよりもリラックスした
発声になっていたと思う。

2025年10月28日火曜日

M. Butterfly 蝴蝶君 David Henry Hwang / Huang Ruo

サンタフェオペラ劇場で上演されたオペラ「M.バタフライ (M. Butterfly )」の
動画が見つかった

原作は David Henry Hwang の戯曲でトニー賞を受賞している。
また、David Cronenberg によって映画化されていて、こちらではオスカー賞の
「ラスト・エンペラー」で溥儀を演じたジョン・ローンが出演している。
ちなみにジョンはキャリアの初期には Hwang の舞台に出演している。

さて、オペラであるがこちらは Hwang が戯曲を基に脚本を、そして中国人作曲家
 Huang Ruo が曲をつけ、コロナ禍でのキャンセルを経て2022年に上演となった。
動画は作品の登場人物ソン・リリンで京劇の旦(たん女形)、映画ではジョン・
ローンが演じたが、こちらではカンミン・ジャスティン・キムが演じた。
作品はこの役にアジア人のカウンターテナーを指定している。




2025年10月27日月曜日

Opera Il Giustino de Vivaldi (ヴィヴァルディ「ジュスティーノ」)を観た


久しぶりに " Il Giustino " を観た。
今日の舞台は女性役は女声ソリストが充てられてるが、初演時はオール男性の配役だった。

1724年の配役は以下のようで

Anastasio   soprano
Arianna       soprano
Leocasta     soprano
Giustino      alto
Vitaliano     tenor
Andronico  alto
Amanzio      tenor
Polidarte     tenor
Fortuna        soprano

ソプラノカストラート4人、アルトカストラート2人、テノール3人
どの歌い手にもテクニックや聴きどころ、メロディアスなポイントが盛り込まれた
アリアが与えられていて、聴き応えがある。

また、カストラートのソプラノが複数いることがこちらとしては驚きで、特に彼らの
アリアにはアルトに比べて音域の広さや、テクニックを誇示したものが多い。
当時のカストラートには期待(要求)されるものが多かったようだ。

今日カウンターテナーの認知が広がり歌い手も増えてきたが、最近は特に海外の歌手に見られるのだが、自身の音域を超えた役を歌うようになって、ディクションが雑になったり、音が出しきれなくて聴いていて残念だなと感じる歌手が見かけられる。
やみくもに歌う、演じることは避け、自身の音域、技術にあった選曲、役選びをしてほしいと思う。

2025年10月8日水曜日

第10回静岡国際オペラコンクールの募集要項が発表された

 【応募者向け】第10回コンクールの応募要項を公開しました|コンクール|インフォメーション|静岡国際オペラコンクール

前回との大きな変更は、

ファイナル時のオーケストラの位置がステージになり、ファイナリストは指揮者の隣、つまりオーケストラをバックに演奏することになった。

審査対象にカウンターテナーが採用された。


また審査委員にはエヴァ・メイ( Eva Mei )とカルメン・サントーロ ( Carmen Santoro )が名を連ねている。


エキサイティングなコンペティションになってほしい。


2025年10月4日土曜日

Sarrasine. Pasticcio opera to music by Handel. サラジーヌ(ヘンデルの音楽によるパスティッチョ)を観た


オノレ・バルザック原作「サラジーヌ」をヘンデルのオペラ曲で構成した
パスティッチョを観た。

歌手ザンビネッラに恋い焦がれた男サラジーヌ、実は歌手はカストラートで
サラジーヌは失意と絶望と憎しみの中で殺されるというストーリー

ザンビネッラのサミュエル・マリノが歌う女声アリアが美しく、本人も音域が
合っているようで、生き生きと歌っていた。
サラジーヌ役のホアン・サンチョは歌に感情が乗せられるようになっていて、
柔らかく歌ったり、怒りの激しさを表現していた。オートコントルもできるのでは
ないかと思う。

Garou の " Un peu plus haut, un peu plus loin " はいいぞ

冬季オリンピックが近づくといつも思い出す曲 2010年、バンクーバー五輪のオープニングでガルー ( Garou ) が歌った " Un peu plus haut, un peu plus loin " だ。 動画はオープニングセレモニーのもの ミュージカル「...