2024年7月29日月曜日

スカラTVで「小舟に乗った恋人たち」の配信が始まった

La Scala TV で "li zite 'ngalera (小舟に乗った恋人たち)" の配信が始まっていた

 https://lascala.tv/it/evento/6ed87586-2240-4259-ad22-4922859ddd9a

昨シーズン、スカラ座で上演されたバロック時代の喜劇作品だ。

作曲は Leonaldo Vinci。 

今年1月ラジオでも聴くことができたが、映像だと言葉の壁を超えることができて

楽しく鑑賞できる。なお日本語はないが字幕設定付きだ。

Meneca役のテノール アルベルト・アレグレッツァ(Alberto Allegrezza)が秀逸だった。

男性のトラヴェスティはバロックオペラに親しんでいない人には新鮮に映ると思うが、

女性を演じる男声を理解できる人たちにも、圧巻だと感じるだろう。スポット的な

添え物でなくストーリーを引っ張て行く主要メンバーとして出ずっぱりで女性を全う

していた。

もちろん主人公を演じたアスプロモンテ (Francesca Aspromonte) のトラヴェスティ

は申し分なく美しくて、花形役者味のある男性を演じていた。

フィリッポ・ミネッチャ (Filippo Mineccia) は姿、声が役にぴったり合っていて

良かった。「繊細」「せつない」的キャラクターには彼でなくちゃ、と常々思う。

またラッファエーレ・ペー (Raffaele Pe ) が「女の子だったら~」と歌うときに

女装をするとは思っていなかったので驚いた。彼の役は色物として終始振り切れていた。

上演中、袖近くで猫 (Menecaが抱いていた猫ミーチャ)のフィギュアが佇んでいて

時折首を振ったりしていたのだが、この猫をカーテンコールでズームインで映して

くれて、演者として敬意を払ってくれていたのが印象的で温かい気持ちになった。

ミーチャ、かわいい💓





2024年7月27日土曜日

映画 L’Ombra di Caravaggio に出演した カウンターテナー

 Federico Fiorio (フェデリコ・フィオリオ) が映画に出演したそうだ。

"L'Ombra di Caravaggio" という画家カラヴァッジョに関わる映画。

こちらがそのトレーラー

カラヴァッジョ先生は作品の素晴らしさに反して私生活がやんちゃすぎたと聞いている。

こちらはフィオリオのインスタグラムから彼の出演しているシーン。

 カラバッジョの描く少年のような怪しい感じがある。


日本では「第15回 京都ヒストリカ国際映画祭 (Kyoto Historica internatinal film festival) に出品されていた。カラヴァッジョの影|京都ヒストリカ国際映画祭 (historica-kyoto.com) 2024.1.28 上映

ジャンルが「サスペンス・ホラー」ってすごい!

2024年7月25日木曜日

"Mi palpita il cor", Acis and Galatea - Haëndel, 1736 version - Alexandre Baldo

1736年の Handel "Acis and Galatea" はセネジーノ版と関係があるのかな?
アレクサンドル・バルド (Alexandre Baldo) が1736年版のポリフェーモの
アリアを歌っている。

このアリアははラッファエーレ・ペー (Raffaele Pe)の出演、上演した "Aci Galatea 
e Polifemo Senasino version" で初めて聴いた。アンドレア・マストローニ (Andrea
 Mastroni) の演奏だ。
このPe氏のエディションでのポリフェーモはキャラクターが深く掘り下げられていて
魅力的な悪役だ。機会があればバルドにも是非演じてもらいたい。

こちらは「1736版 Acis and Galatea」の台本。英語パートとイタリア語パートが
混在してる。
Acis and Galatea, a Serenata. As it is Performed at the Theatre Royal in ... - John Gay - Google ブックス

2024年7月23日火曜日

Casanova Opera Pop のワールドツアーが始まるらしい。

 "Opera Pop (Opera poplare)" とういう言葉を聞いたのは、コッチャンテの

"Giulietta e Romeo" 以来。この時もスキアレッティは出演していた。

そして、彼は2022年からスタートした "Casavova Opera pop" にオリジナル

キャストで出演している。

しかも、歴史あるヴェネチアのマリブラン劇場でも上演しているので、すごく力を

入れているプロダクションなんだと思われた。


そして、このプロダクションは遂にワールドツアーが始まるらしく、中国上海から

スタートとなった。おめでとう!
https://www.instagram.com/p/C9uUL8RqLAL/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

因みに "Gian Marco Schiaretti" は中国語で "吉安·马可·夏雷提" となる。

日本にも来てくれないかしら。

2024年7月19日金曜日

Gian Marco Schiaretti (ジャンマルコ・スキアレッティ)を推したい

フレンチミュージカルの成功のきっかけとなった作品、"Notre Dame de Paris"は
キャストを入れ替えながらのロングランだが、とうとう私の推しがメンバーになった。
彼の名は Gian Marco Schiaretti (ジャン・マルコ・スキアレッティ)という。

スキアレッティのミュージカル活動の始まりは 、Riccardo Cocciante (リッカルド・
コッチャンテ)作の"Giulietta e Romeo"のメルキュッツィオだ。2007年の
ことだ。
コッチャンテが作ったフレンチミュージカル "Notre Dame de Paris" のグランゴ
ワールに憧れていた彼は、作者のイタリア作品に出演したのだ。
舞台は彼のソロから始まる。

ジュリエットとロメオが出会う仮面舞踏会シーンもリードする。

                                
こちらとリンク先はプロモーションデモ

ティバルトとの争いの最中に刺され倒れるシーン

スキアレッティはこうしてキャリアを積んで、「フィル・コリンズのターザン」
などを経験し、念願の "Notre Dame de Paris" のキャストにたどり着く。
しかもフランス語版だ!

           
まずはフェビュス(Febus)

そして、待望のグランゴワール
          コッチャンテ自らピアノを弾いてくれて光栄ですね。      




オリジナル・キャストのダニエル・ラヴォワとも共演



実は言って、私はスキアレッティがイタリア語版の "Notre Dame ~"に出演できれば
いいなと期待していたのだが、彼は国を超えてヨーロッパ、世界を舞台にするまでに
成長して、遂にオリジナルのフランス語版に出演するようになってしまった。
しかも2役も与えられて素晴らしい!
彼のインスタグラムはグランゴワールのショットであふれかえっている。
長年の夢が叶って本当によかった。



追記
こちらはダミアン・サルグ(Damien Sargue :NDP初演でアンダースタディ、
ロミオとジュリエットではロミオ)とスキアレッティが共演している。






 



2024年7月17日水曜日

Oratorium de Passione Domini nostri Jesu Christi , F.J.Aumann を聴く

 アロイス・ミュールバッハー (Alois Mühlbacher) がザンクト・フロリアン少年合唱団と

演奏するアルバム "Oratorium de Passione Domini nostri Jesu Christi , F.J.Aumann"。


アルトのアロイス君は "Der Hoffnung 希望 " を歌っていて、1曲だけソロがある。

全般的に優美でアルトが儚げなボーイソプラノを支えているように聞こえる。

録音: 28 March - 1 April 2023, Altomontesaal St. Florian, Austria

NAXOS の情報でわかったのだが、 Cesti Competition 2023 でオーディエンス賞をとっているアレクサンドル・バルド (Alexandre Baldo) が" Die Sünder 罪人 " を歌っている。
動画はその Cesti Competition のもの。




2024年7月9日火曜日

Raffaele Pe as Orfeo

 ラッファエーレ・ペーのインスタグラムに "Orfeo ed Euridice" の舞台が

アップされた。

https://www.instagram.com/reel/C9KmBU1ILwY/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

イタリアで上演すればイタリア人夫婦に見えるから不思議。

2024年7月7日日曜日

La Lira di Orfeo のコンサート

ラッファエーレ・ペー と ラ・リラ・ディ・オルフェオ は7月7日 スポレート・

フェスティバル でコンサートを開いた。

 Spoleto Festival presents: Orpheus in England (festivaldispoleto.com)

インスタグラムのストーリーズにあがっていたパフォーマンスはノリノリで

リラックスしているようだった。



Opera Royal de Versailles での Stabat Mater

Festival d'Arts Sacres で Federico Fiorio と Fillipo Mineccia が Stabat Mater を
演奏する。

https://www.facebook.com/share/H1QQKGK8ehj3ZKdC/

サイトにはサミュエル・マリノとミネッチャが歌った、以前のパフォーマンスが
アップされている。


2024年7月6日土曜日

ラッファエーレ・ペー (Raffaele Pe) が出演する「オルフェオとエウリディーチェ (Orfeo ed Euridice)」


Raffaele Pe (ラッファエーレ・ペー) が出演している "Orfeo ed Euridice" の
スチールをアップしてくれた。

近いうちにイタリアで放送されるらしい。




グラインドボーン・フェスティバル (Glyndebourne Festival Opera 2024) の「ジュリオ・チェーザレ (Giulio Cesare In Eggito)」

 Glyndbourne Festival 2024 (グラインドボーン・フェスティバル) の " Giulio 

Cesare in Eggito (ジュリオ・チェーザレ)" はマックヴィガーの演出のもの。

過去の上演は、アルト(メゾ・ソプラノ)がチェーザレを演じているが、今年は

とうとうカウンターテナーが演じている。


Opera de Lille in 2007


                                   Glyndebourne Festival opera in 2005

Glyndebourne Festival Opera 2024

Aryeh Nussbaum Cohen (アリエ・ナッシュバウム・コーエン)が等身大の男として

演じていてカッコイイ。

グラインドボーンは2019年のリナルドをオルリンスキのタイトルロールで当てたので、

カウンターテナーの起用に好意的になったんだと思う。


2024年7月3日水曜日

Gluck "Orfeo ed Euridice (オルフェウスとエウリディーチェ) に Raffaele Pe (ラッファエーレ・ペー) が出演する

7月5日、6日 Rffaele pe (ラッファエーレ・ペー) は Spoleto Festival dei Due 

Mondi (スポレート・フェスティバル) で催されるオペラ " Orfeo ed Eurideice" に

出演する。                                                                            

Spoleto Festival presents: Orpheus and Eurydice (festivaldispoleto.com)

この演出の作品は2年前 Komische Oper Berlin で上演されている。








Sonia Prina の息子が歌手デビュー

 ソニア・プリナのインスタを見ていて彼女がロデリンダにジャンプインしたのを知ったが、彼女の息子、マッテオ・フェントロス君が歌手デビューしたそうだ。 この投稿をInstagramで見る EmozioNote(@emozionote)がシェア...