ベンヤミン・アップル (Benjamin Appl) が昨年来日したそうで、3月13日の
BS「クラシック倶楽部」でその時のコンサートが放映される。
彼を知ったのは 2021年のオペラ化された "St John Passion" のイエス役を演じている
時で、丁寧に歌う人だなという印象だった。
早くからシューベルトの "Winterreis" に取り組んでいるようで、2022年には
アルバムもだしている。水車小屋や白鳥より先というのは珍しいんじゃないだろうか。
Appl の解釈はこちらが知っている歌手たちの解釈とはなんとなく違っている。
特に一曲目で、ちょっとこちらが戸惑う。
これは、ベンヤミン・アップルその人のオリジナルで、過去の歌い手たちよりも深く
キャラクターを掘り下げたのかもしれないし。新しいキャラクターが生まれた
とも考えてみたい。