追悼 市川猿翁 スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」アンコール - NHK
スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」
市川 猿翁(当時・三代目猿之助)(大碓命、小碓命後にヤマトタケル(二役)) 、 市川 段四郎(帝(すめらみこと)) 、 市川 門之助(皇后(おおきさき)、伊吹山の姥神) 、 市川 笑也(兄橘姫、みやず姫) 、 河合 雪之丞(当時・二代目市川春猿)(弟橘姫) 、 市川 笑三郎(倭姫) 、 中村 歌六(タケヒコ) 、 市川 右團次(当時・初代右近)(ヘタルベ) 、 坂東 彌十郎(熊襲兄タケル、伊吹山の山神) 、 中村 錦之助(当時・信二郎)(熊襲弟タケル、帝の使者) 、 市川 猿弥(ヤイレポ、犬神の使者) 、 喜多村 緑郎(当時・市川段治郎)(ヤイラム、新大臣(おおまえつぎみ)) 、 坂東 竹三郎(尾張の国造)
作詞: 作:梅原猛、脚本・演出:市川猿翁、監修:戸部銀作・奈河彰輔
作曲: 長澤勝俊、鶴澤清治
(3時間54分40秒)
〜1995年4月 新橋演舞場〜
4時間という大作だったが、演出が凝っていてどこをとっても飽きることがない
ものだった。従来の歌舞伎の舞台の平面的な画面と違って360°使い切る密度の高い
舞台づくりと、30年近く前と思えない「今」なセリフ、テーマが印象的だった。
当時観た人たちは本当に驚いたことと思う。
3代目(2代目猿翁)の私生活がとんでもなのを差し引いても舞台人としては
ずば抜けてセンスが良く努力の人だったのだと改めて感心した。
また、4代目は3代目に、中車は段四郎によく似ていて(どちらもおじ甥関係)
「血」「型の継承」というものを感じさせてくれた。