Alois Muhlbacher アロイス・ミュールバッハーが6月19日からポツダムの
Neues Palais von Sanssouci Schlosstheater という宮殿内の劇場でバロックオペラの
"Pastorelle en Musique"に出演している。
テレマンのオペラと言われているこの作品はググっても参考資料がなくて
当日限りの Youtube に上がっていた動画で話についていけるか心配だったが、
おおまかには一組の男女が一緒になる、ならないで揉めて、最後にはめでたく結ばれる
という話だった。間にちょこちょこエピソードはあったようだが詳しくはつかめずじまい。
パストラルらしくのんびり、典雅な雰囲気のなかで、ソリストたちの技巧の見せ場が印象的な
作品だった。
アミンタスはデーモンに意中のカリステと上手く行くようにアドバイスをしたりする。
因みにアミンタス、デーモンは詩であれ、オペラであれよく登場する羊飼いたちだ。
カメオ出演みたいなものだ。
実は、アロイス君の舞台をみるのは初めてでどんなものかと期待していたのだが、
想像以上に良くて感心してしまった。子供の頃から演奏会でソリストなどで場数を踏んで
いるからなのだろうか。歌いっぷりが潔いし、所作が完成している。絵になる佇まいが
素敵だった。
プロダクションはこの後バイロイト、インスブルックでオペラと8月まで続く。
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