2025年7月18日金曜日

ラファエレ・ペは4月、カルロ・ヴィストリは3月ローマ・オペラ座に出演

ラファエレ・ペ  (Raffaele Pe) は4月、ヘンデルの「時と悟りの勝利」の「悟り」役でローマ・オペラ座に出演 予定

Il ritorno di Carsen per lo storico debutto al Costanzi de Il trionfo del Tempo e del Disinganno di Händel

Segna il ritorno del grande regista canadese Robert Carsen l’allestimento de Il trionfo del Tempo e del Disinganno di Georg Friedrich Händel, proposto in collaborazione con Salzburger Festspiele, dove è andato in scena nel 2021. Dopo i successi all’Opera di Roma con Julius CaesarOnegin, Idomeneo, re di Creta e Orfeo ed Euridice, Carsen propone per l’oratorio haendeliano una lettura che si ispira al format dei talent show televisivi. Le scene sono di Gideon Davey, le luci di Peter van Praet affiancato da Carsen stesso e i video di Rocafilm. Sul podio sale Gianluca Capuano, apprezzato specialista del repertorio barocco. Sul palco Johanna Wallroth (Bellezza), Ed Lyon (Tempo), Anna Bonitatibus (Piacere) e Raffaele Pe (Disinganno). La prima del capolavoro su libretto del cardinale romano Benedetto Pamphilj – eseguito per la prima volta nella storia dell’Opera di Roma – è il 7 aprile, seguita da quattro repliche fino al 14.

グーグル翻訳によりと

カーセン、コスタンツィ劇場でヘンデル作曲『時の勝利と幻滅』の歴史的初演に復帰


カナダの巨匠ロバート・カーセンによるゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル作曲『時の勝利と幻滅』の演出は、この偉大なカナダ人演出家の復帰を記念するものです。2021年にザルツブルク音楽祭との共同制作で初演されました。ローマ・オペラ座での『ジュリアス・シーザー』『オネーギン』『イドメネオ、クレタ王』『オルフェウスとエウリュディケー』での成功に続き、カーセンはテレビのタレントショーの形式に着想を得たヘンデルのオラトリオをお届けします。舞台装置はギデオン・デイヴィー、照明デザインはカーセン自身も手掛けるペーター・ファン・プラート、映像はロカフィルムが担当。バロック音楽のレパートリーに精通するジャンルカ・カプアーノが舞台に登場します。舞台には、ヨハンナ・ヴァルロート(美)、エド・リヨン(時間)、アンナ・ボニタティブス(快楽)、ラファエレ・ペ(幻滅)が出演します。ローマ・オペラ座史上初演となる、ローマ枢機卿ベネデット・パンフィーリの台本による傑作の初演は4月7日で、その後14日まで4回公演が行われます。


また、3月には Carlo Vistoli がロッシーニの「タンクレーディ」のタイトルロールを勤めます

Carlo Vistoli è Tancredi nel capolavoro di Rossini diretto da Mariotti e messo in scena da Emma Dante

Secondo titolo in stagione per il Direttore musicale Michele Mariotti, apprezzatissimo nel repertorio ottocentesco e belcantistico, che affronta per la prima volta Tancredi di Rossini, assente dal Costanzi dal 2004. Mariotti affida eccezionalmente il ruolo del titolo, anziché a un contralto, a un controtenore contraltista: Carlo Vistoli. Tra i più affermati a livello internazionale, è stato protagonista a Roma di Orfeo ed Euridice di Gluck e del Giulio Cesare di Händel, per il quale ha ottenuto il Premio Abbiati nella parte di Tolomeo. Hasmik Torosyan è Amenaide, Enea Scala Argirio, Luca Tittoto Orbazzano. La nuova produzione dell’opera su libretto di Gaetano Rossi, da Voltaire, è affidata a Emma Dante, che torna a Roma dopo il successo di Dialogues des carmélites che inaugurò la stagione 2022/2023. Accanto a lei Carmine Maringola per le scene, Luigi Biondi per le luci, Manuela Lo Sicco per i movimenti coreografici. La regista firma anche i costumi con Chicca Ruocco. Il 19 maggio va in scena la prima, seguita da quattro repliche fino al 29. Lo spettacolo sarà ripreso da Rai Cultura e trasmesso su Rai 5, RaiPlay e Radio 3.

ロッシーニの傑作『タンクレディ』で、カルロ・ヴィストーリがタンクレディ役を演じます。マリオッティ指揮、エマ・ダンテ演出による作品です。


19世紀音楽とベルカントのレパートリーで高い評価を得ている音楽監督、ミケーレ・マリオッティにとって、今シーズン2作目の出演となります。マリオッティは2004年以来、コスタンツィ劇場での公演を欠席しており、今回初めてロッシーニのタンクレディ役に挑戦します。マリオッティは異例なことに、コントラルトではなくカウンターテナーのカルロ・ヴィストーリに主役を託しました。国際的に最も高く評価されているヴィストーリは、ローマでグルックの『オルフェオとエウリディーチェ』、ヘンデルの『ジュリオ・チェーザレ』に出演し、後者ではトロメオ役でアッビアーティ賞を受賞しました。ハスミク・トロシアンがアメナイデ、エネア・スカラがアルジーリオ、ルカ・ティットートがオルバッツァーノを演じます。ヴォルテールを題材としたガエターノ・ロッシの台本に基づくこのオペラの新作は、2022/2023シーズン開幕作『カルメル会修道女の対話』の大成功を受け、ローマに再び戻ってきたエマ・ダンテが手掛けます。彼女は、カルミネ・マリンゴラが装置、ルイジ・ビオンディが照明、マヌエラ・ロ・シッコが振付を担当。さらに、ダンテはキッカ・ルオッコと共同で衣装デザインも手掛けました。初演は5月19日で、その後29日まで4回公演が行われます。公演はRai Culturaによって撮影され、Rai 5、RaiPlay、Radio 3で放送されます。

2025年7月14日月曜日

ディエゴ・ゴドイの夏

 ディエゴ・ゴドイ (Diego Godoy) は今年も Musique en Fete Choregies d'Orange に出演した。今回は奥様がお休みで一人での出演だった。

そして、複数回連続していているおかげか関係者からの信頼も厚いようで、7月になってこの劇場で催された「イル・トロバトーレ」のアンダースタディを任された。彼は Yusif Eyvasov (ネトレプコの元夫)の代役だ

こちらは本公演

 そして、こちらはリハーサル風景


 終演後と思われる様子。ネトレプコ含め関係者の皆さんに労われている。

 良かったね!

2025年7月3日木曜日

Atlanta Opera Livestream -- Handel's Semele ヘンデル「セメレ」を観た

アトランタ・オペラ劇場の Handel "Semele" を観た
これはトレーラーで、メトロポリタン劇場のようなスケール感があって期待してしまった。


実際の映像はこちら。公式からの動画ではないのであくまでもご厚意での投稿だと思う。


Act 3 でのイノとアタマスの結婚が省略されているので、前半が濃い分なんとなく爽快感がない構成だった。

セメレ役のローレン・スノーファーは歌いっぷりがよく、長いアジリタ部分も上手くこなしていた。コケティッシュな演技がセメレそのもので良かった。
ジュピター役のジョシュ・ロヴェルはルックスに合っていて良かった。実は彼見たさにこの舞台を視聴したのである。
彼は三島由紀夫の「午後の曳航(Henze: Das Verratene Meer)」で見たのが最初で、
テナーが実質主人公の中二病少年(お顔が愛くるしかったので)を演じるなんて
先行きどうなるのだろうと気になった人だった。そして、時をおいて彼はガスマンの
「オペラ・セリア」に出演していたのだ。スカラ座で歌うし、声はロッシーニ作品に相応しくなっているし、実際今年のロッシーニ・フェスティバルに出るし、彼は素晴らしく成長していて今後も楽しみな歌手になっていた。

Lauren Snouffer (Semele) Catherine Martin (Juno / Ino) Josh Lovell (Jupiter / Apollo) Nils Wanderer (Athamas) William Guanbo Su (Somnus / Cadmus) Christine Brandes, conductor Tomer Zvulun, director Atlanta Opera, 13 june 2025.

こちらは10年前のトレーラーでアマンダ・フォーサイスがイリス役で出演している。
彼女は息の長い歌手の一人で素晴らしいと思う。


2025年7月2日水曜日

Raffaele Pe の近況

 オペラ”Ambleto”が終わってからの Raffaele Pe の近況


6月19日は”Voci in Borcaccia”コンペティションの審査員として出演

https://www.raiplay.it/video/2025/06/Voci-in-Barcaccia-Largo-ai-giovani---Serata-6-ebd4e3d1-a6bf-4ad7-8284-368788c1db1a.html?wt_mc=2.www.cpy.raiplay_vid_VociinBarcacciaLargoaigiovani.

'Vedro con mio diletto' を披露


6月29日 Festival Toscano di Musica Antica に La Lira di Orfeo と共に出演
テーマは Vivaldi Eroi (ヴィヴァルディのヒーローたち)

Vivaldi Heroes | Tuscan Early Music Festival

そして7月5日 Spoleto Festival dei due Mondi に La Lira di Orfeo と共に出演予定

https://www.festivaldispoleto.com/eventi/raffaele-pe-e-la-lira-di-orfeo



2025年7月1日火曜日

ガルッピ (Baldassare Galuppi) の " Didone Abbandonata " を聴いてみた。

  ポツダムの音楽祭でガルッピの "Didone Abbandonata" がコンサート形式で演奏された。上演の情報しかなかったのだが、演奏当日にエネアス役のフェデリコ君のインスタグラムのストーリーズでラジオ中継されることがわかり、真夜中眠りに落ちるまで聴いてみた。

Didone Abbandonata の脚本はピエトロ・メタスタジオが書いており様々な作曲家が作品に仕上げている。以前観たレオナルド・ヴィンチのものはとても内面的でドラマチックな仕上がりだったのだが、このガルッピの作品は軽やかで華やかな印象だった。また歌手の起用の仕方も異なり、ヴィンチのほうではカウンターテナーに技巧的な華やかさを持たせていたが、ガルッピのものではテナーがその役割を担っていた。時代が下るにつれ聴衆の嗜好が変わってきたのだろう。(同時代のガスマンの「オペラ・セリア」はカウンターテナーの役割が小さかった) 

歌手陣は Roberta Mameli が降板していた。フェデリコ君のソプラノは女声と比べても遜色がなく、無理のない響きの美しい仕上がりだったし、ミネッチャの聞いただけで彼とわかるアルトは、男声としての存在感が役とリンクしていた。テナーはバロックのカストラートのように技巧がふんだんに盛り込まれたアリアを歌って拍手を沢山もらっていた。

耳だけで聴くのも一興だった。

6月30日現在以下で演奏が聴ける

https://share.deutschlandradio.de/dlf-audiothek-audio-teilen.html?audio_id=dira_D1956504559211F0771548DF3755BF60

Natalie Pérez Dido
Federico Fiorio Enea
Alexandra Tarniceru Selene
Joshua Sanders Iarbas & Nettuno
Carlotta Colombo Araspe
Filippo Mineccia Osmida

NEREYDAS

Ulises Illán Musical Director



2025年6月29日日曜日

I tre controtenori (the three countertenors)

 https://www.raiplay.it/video/2023/10/I-tre-controtenori---Chesara---Puntata-del-01102023-27617c99-b1dd-4721-8561-e7c43a37787f.html?wt_mc=2.www.cpy.raiplay_vid_Chesara.

前回アロイス君とベジュン・メータのデュエットの動画を楽しんだのだが、2年前にはRaffaele Pe, Carlo Vistoli, Aryeh Nussbaum Cohen も"Sound the Trumpet" を歌っていたことを思い出した。

このころ3人はローマ歌劇場で "Giulio Cesare" に出演していて注目を浴びていた。動画の冒頭では "O sole mio" も披露している。

Raffaele Pe は地元の強みか、ちょっとテンションが高い。

Vistoliはお馴染みの歌手なのか落ち着いている。

この頃から Aryeh のヨーロッパでの活動が活発になっていった。ちょっと緊張しているようだが楽しそう。

そして三人三様のスタイルで今も活躍している。


Raffaele Pe の来シーズンの活動はオペラを含めてあまり聞こえてこない。本人自身のサイトも無くなり、La Lira di Orfeo との活動に重きを置くようだ。

コンサート活動とかフェスティバルへの参加がメインになるのか、こちらから彼の動向をキャッチするのは難しい。

今期は寂しくなりそうだ。





2025年6月27日金曜日

OperaWire: Q & A: Soprano Federico Fiorio On Performing Monteverdi’s ‘I Grotteschi’ And On His Work With Karalis Antiqua

Q & A:  Soprano Federico Fiorio On Performing Monteverdi's 'I Grotteschi' And On his Work With Karalis Antiqua

OperaWire に フェデリコ・フィオリオ君(Federico Fiorio)のインタビュー記事が掲載された。内容は最近出演した " I Grotteschi " と彼が結成したアンサンブルグループ "Karalis Antiqua "の活動など。

彼はインタビューの中で " I Grotteschi "のことを「メロドラマ (soap opera)」と言っている。モンテヴェルディの3作をただ読み替えたものではないのだそうだ。確かにフェデリコ君の役は元のドラマの誰にも比定できなかった。そして、彼が舞台の最初に登場するということは、この後進行していく劇のどの人物もモンテヴェルディのキャラクターをイメージしてほしくないというメッセージをもっていたということだ。

また " Karalis Antiqua "についても熱心に語っている。彼は歌手だけに留まることなく音楽活動したいそうだ。実際グループではディレクターで、ハープシコードを演奏している。

今月になってフェデリコ君は Allegorica Opera Management を離れた。多分、彼が歌手に留まらない自由な活動を望んでのことだったのだろう。(Raffaele Pe の活動に似ている。彼はAllegorica 時代も離れた後の動きもとてもユニークだ。)

記事に掲載されているフェデリコ君の写真は、デビュー当時の妖精的な少年っぽさと比べて随分逞しく男らしくなった。彼の進化がとても楽しみだ。


アンティークジュエリーを買うにあたって思うこと

 某SNSでアンティークジュエリーディーラーと購入者の間で行き違いによるトラブルがあった。 購入者はディーラーのサイトから指輪をサイズ変更をして購入した。が、その後購入者が指輪に所謂ホールマーク等刻印がないため、品質に疑問を抱きディーラーへ説明を求めたが、その時のディーラーの対応...