2025年12月22日月曜日

Federico Fiorio(フェデリコ・フィオリオ)この一年

所属先を移籍後のフェデリコ・フィオリオ君の一年は、自身が設立した

アンサンブルの活動に軸を置いたものだったようだ。

アンサンブルの名は " Karalis Antiqua Ensamble "という。音楽フェスティバル

などに参加していたようだ。

去年辺りからオペラへの出演が多くなっていて、人気が出てきて嬉しい反面、

パワーで歌う場面も見えてきて心配していたのだが、今年はバランス良く活動できた

のではないかと思う。

身体が楽器そのもので資本なので、大切にして息の長い活動をして欲しいと思う。


Alois Muhlbacher (アロイス・ミュールバッハー)この一年

 アロイス君の新譜は2025年10月にリリースされている



今回はバッハのカンタータを演奏していて既存の「清らかなアロイス君」だと思う。
また、今月アン・デア・ウィーン劇場での新作オペラ「ヴィンセント」もファミリー向けの
ストーリーで(イジメがテーマなのは世相なのか悲しい)、教会で歌い続けている
アロイス君としては、こういった方向性は安定感がある。

けれど、今年前半はチャレンジ精神満載でイメージを変えようとしている、もしくは
プロとして芸の幅を広げようとしていた。

ポップスではマイケル・ジャクソンナールズ・バークレイをカヴァーしていて、
何故にその曲なのかと驚かされ、その勢いのまま「アグリッピーナ」では体当たり
(濡れ場?)のナルチーゾを演じている。
そして、バイロイト・バロック・フェスティバルではチェンチッチの演出(常に
結構大胆)のオペラでクセの強いキャラクターであるファルナーチェを演じた。
さらに「Barock Festival St. Pölten」の芸術監督も務めている。

アロイス君には極東の片隅で十分ドキドキ楽しませてもらった。
来年の活躍も楽しみにしている。

2025年12月18日木曜日

Raffaele Pe ライブと新譜

ラッファエーレ・ペ ( Raffaele Pe )が La lira di Orfeo と共にイタリアの Radi3の

番組 "Barocco Fatale" でライブパフォーマンスを披露した。

 https://www.raiplaysound.it/audio/2025/12/Radio3-Suite---Il-Cartellone-del-16122025-cfaca5f4-2811-4f2e-a3fa-a0177e777ba1.html

また19日には SZ Sugar レーベルからヴィヴァルディのアルバムをリリースするので

17日にはそのうちの一曲 RV648 より " Ah che infelice semple " を先行リリースした。

Apple Music, Amazon Music, Spotify でもちろん聴くことができる。



ダウンロードは Sony mora から Vivaldi cantatas/Antonio Vivaldi, Raffaele Pe, La Lira di Orfeo|音楽ダウンロード・音楽配信サイト mora ~WALKMAN®公式ミュージックストア~

Presto Music から Vivaldi cantatas - CAM Sugar: 0932312 - download | Presto Music

2025年12月12日金曜日

Three Sopranists

 Federico Fiorio, Maayan Licht & Dennis Orellana - Bayreuth Baroque Opera Festival

Bayreuth Baroque Opera Festival 2026 に Federico Fiorio, Maayan Licht, 

Dennis Orellana の3人がコンサートに出演する。

10年前くらいからバロック音楽を聴き始めたが、その頃はまだカウンターテナーは

コンサート活動が主流で、メジャーなオペラ劇場で脇役を当てられる程度だった。

そして、ここ数年でバロックオペラの主役、加えて一つの演目で複数名の

カウンターテナーが起用される機会が増え、コンサートやレコーディングアルバム

ではデュオだったり" Three Countertenors " がもてはやされていたが、とうとう 

" Three Sopranists " の時代に突入してしまった。カウンターテナーのくくりが

「アルト」「メゾ」「ソプラノ」に細分化されるようになるのはとても速かった。

コンサートは 2026年9月11日

2025年12月11日木曜日

2025 Paris Opera Competition Finals


2025 Paris Opera Competition Finals を観た
結果はこちらParis Opera Competition

ガラコンサートのような演出でコンペティションであることを忘れてしまう
くらいの素敵な進行である。
だがこれが成立するのは出場者の表現力や協調性に長けているからである。
どうやってファイナルの曲を決めるのか知りたいものである。

2025年12月9日火曜日

チョー・チャニ(조찬희/ Chan-hee Cho)が「Le Nozze di Figaro」でタイトルロールデビュー

 https://www.cccf.or.kr/G49KbP6Ai

KOPIS | DB Search

第8回、第9回静岡国際オペラコンクールのファイナリスト、チョー・チャニ

조찬희)が春川文化芸術会館(춘천문화예술회관)と軍浦文化芸術会館

군포문화예술회관)で Korea National Opere (국립오페라단)のプロダクション

「フィガロの結婚」のタイトルロールデビューを果たす。


これを機会にどんどん役に恵まれることを願う。

2025年12月3日水曜日

Europe " Start from the dark " を聴く

 ここ20年近くロック&ポップスから遠ざかっていて、オペラ一辺倒だった。

所詮海外のパフォーマンスをコタツで追っかけているだけなので、大した課金は

していなかったと思うけれど、楽しかったのと同時にハードルが高くてしんどい面も

あった。特に言葉も壁が高すぎて予習の連続だったし、聴いただけでは声が好きか

どうかしか判断できなくて(まれにルックス)ストレートに達成感にたどり着く

ことは稀だった。

ちょうどこの20年間はこちらの育児期間と重なっていて、この育児が(多分

一般健常者より)ハードで、逃げたかったわけではないが、この環境から一番遠い

世界に身を置きたかったため、こういう沼に嵌まっていったのかもしれない。


さて、子供の将来の道筋にも目途がつきそうになった今、10代に好きだった

バンドが再結成して20年経ったいる(!)ことを知り、再結成後のアルバムを

聴いている。そして、彼らが歌う言葉(唯一理解できることもある英語)が

ストレートにこちらの涙を誘うことに驚いている。

音楽というのは、哀しみを表現する音と喜びを感じさせる音がある。

だからアリアを聴いている時はそういった曲調でそれの心情を推しはかって

聴いていたのだが、言語を理解できるというのはそういう細かい作業を一足飛びに

超えて訴えてくる。

そういうわけで、今回の曲と高揚感とかカタルシスとか諸々の感情が直結した

という感動は、誰にという対象はないのだが、「(存在)を認められた」感じがして

素直に嬉しかった。

Europe の " Start from the dark" ときにつぶやく: Start From The Dark | Europe



Federico Fiorio(フェデリコ・フィオリオ)この一年

所属先を移籍後のフェデリコ・フィオリオ君の一年は、自身が設立した アンサンブルの活動に軸を置いたものだったようだ。 アンサンブルの名は " Karalis Antiqua  Ensamble "という。音楽フェスティバル などに参加していたようだ。 去年辺り...