2025年9月29日月曜日

Il Teatro Sociale apre la stagione con L'elisir d'amore di Donizetti


ジャコモ・ナンニ (Giacomo Nanni) は最近は「愛の妙薬 (L'elisir d'amore, 
Donizetti)」に出演中だ。

こちらは最近リリースされたアルバム "Damira placata, Mark'Antonio Ziani
2年位前にマリオネットを使用した舞台(初演の演出に倣っている)が上演され、
その時の録音と思われる。

ナンニはたまにバロック、メインはベルカントオペラという活動をしている。
美しい声なので、活躍の場が広がってほしい。

Renata Tebaldi Voide Competition で マキシミリアーノ・ダンタが優勝した。

 9月27日 Renata Tebaldi International Voice Competition 2025

バロック音楽部門がありマキシミリアーノ・ダンタ (Maximiliano Danta ) が優勝した。

コンペティションはネットで配信されている。

Cesti Competition 1位のダンタの選曲は、レチタティーヴォをふんだんに含んだ

アリアで、表現力の確かさをアピールしていた。


ラジオ配信だとヴィジュアルに左右されないので、出場者個々の足りないものが

はっきりする。決勝ともなれば実力が確かな歌手ばかりなので、そういう欠点や

ミスの減点法で上位が決まるのだろう。



2025年9月28日日曜日

FEDERICO FIORIO Un pensiero nemico di pace (Handel: Il trionfo del tempo...


フェデリコ・フィオリオ君が「時と悟りの勝利」で「美(Bellezza)」を演奏した時の
動画が見つかった。
彼のインスタで美しい衣装を着けた姿がアップされていたので、そして、この演奏では
ソリスト中3人がカウンターテナーという当時はわりとめずらしい配役だったので
是非観たかったのだが、ようやく抜粋で観ることが叶った。

アリアはあのアジリタで有名な "Un pensiero nemici di pace" だ。最近の演奏では
「快楽(Piacere)」が歌う時もあるし、この時の「快楽」はバルトリの真似をする
こともあるカンミン・ジャスティン・キムが歌ったので、二人とも歌えるだろうから
どちらかなと気になっていたが、フェデリコ君が順当に歌った。

アジリタの部分は息が続くだろうか、ブレスは気づかれずにできるだろうか
などと、こちらはまるで競馬で先頭を走る馬が勢いを失わずに走りきるだろうか
と手に汗握る心地で固唾をのんで見入って(聞き入って)しまったが、
フェデリコ君は一気に歌いきっていた。
これだけで「もう良し」と思ってしまう!(じゃないけど)

あと、まあ、あれこれ気づいたこともあるけれど、コンサート形式とはいえ
舞台中の一曲なので(でも、これは目玉の一つだけど)歌ってくれて良かったです。
聴けて良かったです。

2025年9月19日金曜日

RE-LIVE: バイロイト・バロック・オペラ・フェスティバル | Bayreuth Baroque Opera Festival | Cavalli - Pompeo Magno

バイロイト・バロック・オペラ・フェスティバルでのオペラ「Pompeo Magno」を観た。

萌え袖衣装のファルナーチェと露出の多いアモーレ役のアロイス・ミュールバッハー君は眼福、耳福です。

カヴァッリのこの作品は
「ローマとの戦いに敗れたポント王ミトリダーテの死を知らされた妻イシクラテアと
息子ファルナーチェを捕虜としてポンペオはローマに帰還する。
ポンペオは寛大で二人を客人として敬意をもって遇し、穏便にポントを支配しようと
考えている。
ファルナーチェはそんなポンペオの崇高さに憧れて彼を慕う。
一方ポンペオの息子はイシクラテアを我が物にしようと接近するがイシクラテアは
ポント王の妻である誇りを忘れず貞操を守ろうとする。そうこうしているうちに
死んだはずのミトリダーテが生還し、ポンペオとミトリダーテは平和的解決のため、
ミトリダーテは王位をファルナーチェに譲りポントは自治権を取り戻す。」
という本筋のなかに庶民のガヤガヤがくっついて物語が進行していく。

物語は淡々と愉快に進むが、一つ一つのエピソードが史実と食い違っている。

ポンペオはストーリーを通じて始終偉大・寛大・寛容で栄光に包まれているようだが、
史実は結局チェーザレに暗殺される。
ファルナーチェはポンペオ大好きオーラいっぱいで振舞っているが、史実では
ポントスの支配権を保つために父親を売って一時はローマにすり寄り、結局はローマと
敵対する。
史実でのポンペオはチェーザレの娘ユリアを妻に迎えているが、物語では恋敗れて
スキピオに奪われる。(スキピオは多分スキピオ・アフリカヌスと思われる。
時代は違うがポンペオと同様に有能な人物だった)
またポンペオは女性に対して己を律していたらしく、ミトリダーテとの戦い後の
彼の愛妾たちを辱めることはなかったそうで、それが災いして息子セストが
イシクラテアに手を出そうとしたり、前述のようにユリアに逃げられたりする
という筋立てになっている。

このような矛盾はWikipediaを読んでもこれだけ見つかるので、専門的に史実を
知っていればさらに笑える舞台になるのだろう。





2025年9月18日木曜日

2025年9月17日水曜日

ムン・セフンを想う

ムン・セフン (Sehoon Moon) のSNSを見つけた。
SNSの中での彼は前に進もうと頑張っていた。
最期の舞台が自分の国で良かったのかな。
歌声は今が盛りだった。

2025年9月5日金曜日

アンティークジュエリーを買うにあたって思うこと

 某SNSでアンティークジュエリーディーラーと購入者の間で行き違いによるトラブルがあった。

購入者はディーラーのサイトから指輪をサイズ変更をして購入した。が、その後購入者が指輪に所謂ホールマーク等刻印がないため、品質に疑問を抱きディーラーへ説明を求めたが、その時のディーラーの対応が不誠実と感じられ、返品を求め、ディーラーはサイズ変更後の返品は受け付けないとなり、双方対立した。

結局、弁護士を入れる入れないの(半ば脅しのような)やりとりの末、購入者は消費者センターにクレームを入れ、返品をあきらめた。また、本人は指輪に思い入れが無くなり処分を考えたが思うような買取価格が出ることがなく売り払うこともできずにいる。さらに指輪は石が外れてしまって使い物にならない状況になっている。

購入者には気の毒な話であるが、どうして購入前に気になることを問い合わせなかったのかと疑問に思う。およそ30万円の「5ストーン ガーネットリング」はかなり高額で、支払う前に色々と確認するべきかと思う。実際商品ページは解説のわりに商品情報そのものは少ないので、購入する際には熟考する必要があったと思う。そこはアンティークジュエリーの知識が乏しいという以前の話かと思われる。

ディーラーに関してはその業界でそしてネット販売で息の長いところではあるが、購買者に対しては若干丁寧ではないというか客を選ぶ店づくりだと思う。まず商品の情報が少ないのはとても残念だと思う。外観の解説は細かいのだが物理的な情報がない。見ればわかるだろうに頼らず、石の種類、留められた石の数、おおよその縦横のサイズ、リングの幅、地金の質や厚みは記載されるべきだと思う。だから鑑別だの鑑定だのを要求されるのだろう。鑑定はダイヤモンドにしかでないので、ここでは鑑別を取ることになるのだが、これは鑑別機関のルールに従うしかないから、購入者の希望通りの情報がもたらされることがないかもしれない。また想定外の結果がでることもあるかもしれない。ディーラーは購入者にディーラー自身の考えを全て受け入れてもらえるよう、できるかぎり正しい情報を入手し公開する必要があると思う。ディーラー本人が不誠実と思われないようにするための予防線だ。あと、このディーラーは本人が広告塔らしくSNSを駆使しているようだが、本人の性格が垣間見える。これが店(販売サイト)への評判に繋がることをもう少し自覚した方がいいと思う。


石が外れた件だが、これはアクシデントかもしれないし、なるべくしてなったかもしれない。現代の指輪でもそうだが、サイズ直しは一定のリスクがある。輪を切って大きくまたは小さくすることは完成されたバランスを崩すことになるので、特に爪留めは歪みによって石が外れやすくなる。また、使っているうちに爪が緩むこともある。こういった時の修理、メインテナンスのためにディーラーの助けが必要になるので、購入者はディーラーとは仲違いしない方がよかっただろう。


帯状疱疹になった

 帯状疱疹になってしまった。しかも、痛みが感じられなかったので虫刺されかと思って3日も放置してしまい、4日目に受診、服薬を始めることになった。

服薬から4日が経つ。その間、痛みは相変わらず感じられず、ごくまれにピリッととかザワザワっとした皮膚感覚があり、痒み程度にしか感じられなかった。ただ、病人なのだと自覚したためやたらと眠くて日がな横になったり眠りこけている。

4日目の今日再受診したのだが、発疹が広がらなかったためピークが過ぎ快方に向かうそうだ。また今回の発症で免疫力が多少上がっているそうなので、当面再発しないことに期待したいと思う。

そういえば学生の頃、同期が帯状疱疹になった。まだ19歳だった。若くてもなる時はなるのだ。

2025年9月1日月曜日

Cesti Competition Finals 2025 | Festwochen der Alten Musik を観た

Cesti Competition Finals 2025  を観た

今回のコンペティションは来年のプロダクション "Atalanta Handel" のオーディションでもあるのだが、今回の結果は華やかさに欠けていた。
1位はテノールだったが、これはテノールの中で一番仕上がりが良かったからというもので、だから今後も聴きたいかと言えばそうとも言えない。

2位はメゾソプラノで、ファイナリスト中一番優れていたと思うが、いかんせん Atalanta にメゾの役がないので1位にできなかったのではと思う。

総じて来年の演目に来てほしいと思える歌い手がいなかった。


こちらはジュリアード音楽院の制作した "Atlanta



第10回静岡国際オペラコンクールの募集要項が発表された

  【応募者向け】第10回コンクールの応募要項を公開しました|コンクール|インフォメーション|静岡国際オペラコンクール 前回との大きな変更は、 ファイナル時のオーケストラの位置がステージになり、ファイナリストは指揮者の隣、つまりオーケストラをバックに演奏することになった。 審査対...