2025年2月27日木曜日

Teatro Mariblan で3月7日から Il trionfo dell'onore が始まる

 The Triumph of Honour - Teatro La Fenice

テアトロ・マリブランで3月7日よりスカルラッティの "Il trionfo dell'onore' が始まる。エルミニオをラッファエーレ・ペ ( Raffaele Pe ) が演ずる。

この作品はドン・ジョヴァンニのプロットの初期の形として知られていて、時折上演されているらしい。

ラッファエーレ・ペは 2018年の Festival della Valle d'Itria で、そして同じプロダクションで翌年のベルカント・オペラフェスティバル・イン・ジャパンでも出演している。

Festival-della-Valle-dItria-2018-Programma-completo.pdf

2025年2月25日火曜日

Opera Zurich で Agrippina は3月2日より

 3月2日よりオペラ・チューリッヒで「アグリッピーナ(Agrippina)」が始まる。


アロイス君はナルチーゾを演じます。

Claudio      Nahuel Di Pierro

Agrippina   Anna Bonitatibus

Nerone      Christophe Dumaux

Poppea      Lea Desandre

Ottone       Jakub Josef Orlinski

Pallante     Jose Coca Loza

Narciso     Alois Muhlbacher

Lesbo       Yannick Debus

2025年2月22日土曜日

Acis and Galatea に Douglas Williams が出演する。

American Bach と共にでダグラス・ウィリアムズ (Douglas Ray Williams) が Acis and Galatea に21日から出演している。 Love and Transformation • American Bach

Boston Early Music Festival の同演目にポリフェムスで出演した時はまり役だったので

今回の公演も期待できるかも。

2025年2月13日木曜日

Opera de Tenerife での Giulio Cesare in Egitto

Raffaele Pe たちと今回のみ参加の Maximiliano Danta が出演する テネリフェ(Tenerife) での Giulio Cesare の様子が劇場のインスタグラムに掲載された。

コンサート形式の演奏だったようだ。



 

2025年2月8日土曜日

VIVALDI Il Bajazet - Trailer [2024 Teatro Malibran, Venice]


去年上演された Vivaldi Bajazet には Sonia Prina と Raffaele Pe が出演している。
そして、4月ブルーレイとDVDが発売される。楽しみだ。

Georg Friedrich Händel GIULIO CESARE (*ENG/ITA SUBS*)

サブスクを利用していないので、動画の視聴中には広告に悩まされる。
以前はこのようにシェアしておくとそんな悩みもなく視聴できたので、試してみる。


備忘録 Felipe Manu (Tenor ), Chanhee Cho ( bass-baritone )

フェリペ・マヌ ( Felipe Manu ) はグラインドボーン・フェスティバル 2025 (

Glyndebourne Festival 2025 ) の演目「フォルスタッフ (Falstaff)」にフェントン役で出演する。

Falstaff - Glyndebourne


チョー・チャニ ( Chanhee Cho ) はモントリオール国際音楽コンクール 2025 に出場する。

Chanhee Cho - News - Concours musical international de Montréal

2025年2月7日金曜日

映画「天守物語」を観て。宍戸開の図書之助

「天守物語(1997)」を改めて観た。天守物語

演出として良かったのは、播磨守をきちんと登場させて図書之助の人間界での生き辛さを視覚的に訴えているところだ。立ち廻りのシーンを図書贔屓になっている薄の実況で済ましたなら緊迫感に欠けたことだろう。また、図書の顔は雪洞がかざされるまでは横顔もしくは、半分しか見えない。故に雪洞の灯によって全てが露になった時の富姫の感動を観る者も共有できた。だって、図書が1ミリの歪みのない美しい顔にほんの僅かのあどけなさを含んで灯の中で露になるのだから!素晴らしい演出だ。(歌舞伎でのこのシーン、お約束のように観客が笑うのだそうだが、信じられない。ちゃんと鑑賞してほしい。笑うために劇場に行くんじゃないっ!)

さて、こちらの図書之助は当時28歳の宍戸開である。宍戸は歌舞伎役者ではないのだが着物の捌き方や立ち居振る舞いが美しく、玉三郎丈の富姫と並んでもなんら遜色がない。しかも、素顔のままで野性味のある美しい顔立ちなので、富姫が恋に落ちるのに理由がいらない。むしろ、顔だけに惚れたわけではない、という言い訳が必要なレベルである。いや、その前二回の会話で彼の性格は十分理解したのだから、顔は「あと一押し」でしかなかっただろう。

では、登場時の図書之介はどんな感じかといえば、冷静沈着で理路整然とした物事を伝えられる賢さと富姫の存在を立てるだけの思慮深さを持っているが、良くも悪くも、どちらかと言えば理不尽な主従関係に馴染んでしまった武士である。宍戸が等身大で演じていたとして、まず武士は15歳ころ元服するので、10年強も奉公すれば理想だけでは主君に仕えられないことは理解しているだろう。それゆえ播磨守からの切腹の命も当初は受け入れるしかないと心の整理がついていたように思われる。
それが富姫の「鷹には鷹の世界がある。」という多面的な視野を示したのを境に、眠らせてしまった自身の自我を呼び覚まし、さらには富姫への愛と忠義につき進んでいくのである。

富姫の「鷹匠だと申すよ。縁だねぇ。」は彼女にとって宿世くらいの意味を持っただろう。


実は團子丈の演技を見て、こちらの図書之助像が上書きされてしまうのかと思っていたが(それはそれで構わないのだが)、二十歳の図書之助の見る景色と28歳のそれとは別物なのだから、どちらの演技も好ましいと思い至った。むしろ将来團子丈が28歳になった時にこのお役を勤めたならどのような解釈をするだろう、と楽しみになってきた。


2025年2月4日火曜日

Maximiliano Danta が "Giulio Cesare in Egitto" に出演する!

 Giulio Cesare in Egitto - Auditorio de Tenerife

ラッファエーレ・ペ (Raffaele Pe) たちが出演している ヘンデルの「ジュリオ・チェーザレ (Giulio Cesare )」のプロダクションはイタリア各地を回っているが、来る2月12日はテネリフェで上演される。そして、セストには2024年の Cesti Competition で優勝した Maximiliano Danta が配されている。マキシミリアーノ本人もインスタグラムのストーリーズで告知している。

声が美しいのはもちろん、個性があって表情の豊かな彼のパフォーマンスはとても楽しみだ。


 

Cesti Competition Final での Danta のパフォーマンスはこちら

https://www.youtube.com/live/AxpZABQ1M0A?si=4gQLbXolL5MXNE_D&t=1501

00:25:00    La rondinella, che a noi sen riede

02:40:17    Sento in seno

Farinelli Competition 2025 - Händel Festspiele Karlsruhe を観た

ファリネッリ・コンペティション 2025 を観た。これはカウンターテナーのためのコンペティションで、マックス・エマニュエル・チェンチッチが主催のようだ。 50人ものカウンターテナーがエントリーして6人のファイナリストが舞台に立った。 それによってカウンターテナーはどうあるべきか、...