2024年3月10日日曜日

Benjamin Appl が歌う Winterreise by Schubert

 ベンヤミン・アップル (Benjamin Appl) が昨年来日したそうで、3月13日の

BS「クラシック倶楽部」でその時のコンサートが放映される。

彼を知ったのは 2021年のオペラ化された "St John Passion" のイエス役を演じている

時で、丁寧に歌う人だなという印象だった。

早くからシューベルトの "Winterreis" に取り組んでいるようで、2022年には

アルバムもだしている。水車小屋や白鳥より先というのは珍しいんじゃないだろうか。


Appl の解釈はこちらが知っている歌手たちの解釈とはなんとなく違っている。
特に一曲目で、ちょっとこちらが戸惑う。
これは、ベンヤミン・アップルその人のオリジナルで、過去の歌い手たちよりも深く
キャラクターを掘り下げたのかもしれないし。新しいキャラクターが生まれた
とも考えてみたい。




2024年3月7日木曜日

Philippe Jaroussky が歌う Music for a while by Henry Purcell


ジャルスキーが "drop" を意識した歌い方をしていた動画があった。
とても力強くというか、強固な意志をもって発音していて、
「ぼとり、ぼとり」と死んだ蛇が落ちていくようだ。しかも女神の息の根も
止めるかのごとくだ。
そうなると "till" の意味も生きてくる。もう、一心不乱に音楽の力にすがって
いるかのようだ。

2024年3月3日日曜日

The song that got me into Baroque music 🎶 "Music for a while" / Purcell


アメリカ人カウンターテナーの Reginald Mobley (レジナルド・モブリー) が歌う
ヘンリー・パーセルの "Music for a while"
歌詞中の 'drop' の [p]音の扱いがとても美しい。英語は彼の母語なので英語の扱いが
上手くて当然なのだが、この [p]音が「ポチャリ」とか「ぽとり」という擬音の
ような効果をもって響いてくる。
ショルやオルリンスキなどはこの音の処理には意識がいってないようで、それが
一般的なのかもしれない。
なので、この歌い方はモブリーの良い個性だと思う。
因みに落ちるものは蛇と鞭で、彼の[p]音によってこれらが復讐の女神アレクトから
剥がれ水中に落ち、アレクトが清らかになるさまが見えるようである。

Music for a While

1. Hear, ye sullen powers below:
Hear, ye taskers of the dead.
2. You that boiling cauldrons blow,
You that scum the molten lead.
3. You that pinch with red-hot tongs;
1. You that drive the trembling hosts
Of poor, poor ghosts,
With your sharpened prongs;
2. You that thrust them off the brim;
3. You that plunge them when they swim:
1. Till they drown;
Till they go
On a row,
Down, down, down:
Ten thousand, thousand, thousand fathoms low.

Chorus. Till they drown, &c.

1. Musick for awhile
Shall your cares beguile:
Wondering how your pains were eased;
2. And disdaining to be pleas'd;
1. Till Alecto free the dead
From their eternal bands;
Till the snakes drop from her head,
And whip from out her hands.

1. Come away,
Do not stay,
But obey,
While we play,
For hell's broke up, and ghosts have holiday.

Chorus. Come away, &c.



Sonia Prina の息子が歌手デビュー

 ソニア・プリナのインスタを見ていて彼女がロデリンダにジャンプインしたのを知ったが、彼女の息子、マッテオ・フェントロス君が歌手デビューしたそうだ。 この投稿をInstagramで見る EmozioNote(@emozionote)がシェア...