「ミレール」という動画配信サイトで6月の歌舞伎座の演目「傾城反魂香」を観た
三代猿之助四十八撰の内 傾城反魂香 土佐将監閑居・浮世又平住家 | MIRAIL 公式動画配信サービス(ミレール)
「吃又」とも呼ばれる演目で、吃音のある絵師が師匠に認めてもらえず、
弟弟子にも先をこされ死を選ぼうとするが、最期に描いた絵で師匠に認めてもらえる、
という話
そして、その前に観たのがこちら 「瞼の母」
こちらは幼いころ生き別れになった母に30年後に出会い、親子の名乗りをしたいと願うが
受け入れてもらえない男の話
どちらも香川照之の人生そのものだなあと見てしまう。彼は三代目の実子なのに子として
受け入れてもらえない時期があった。そして、親子関係が修復したからと言って、
今となっては彼はどうあっても猿之助にはなれない。
「吃又」で苗字を名乗れるようになった又平の時だけ彼はしあわせだ。
こちらは俳優・香川照之の映画 「宮松と山下」
Amazon.co.jp: 宮松と山下を観る | Prime Video
かつてブラコンとシスコンを拗らせていた兄妹が、兄の記憶喪失と失踪の12年を経て
各々の居場所を見つけ人生を歩み始めるという話。
兄妹の関係は香川の母子、父子、母のかつての交際相手との関係から生まれた感情を
落とし込んでいるようだ。
生々しい演技が香川らしくていい。
騒動があって彼は今後「市川中車」一本で生きていくと思うが、「香川照之」の姿も
まだまだ観たいと思う。