2024年10月26日土曜日

10月25日に発売されたライトノベル感のある小説を読んだ

 久しぶりに現代の小説を読んだ。本当に久しぶりだ。子育て前は、まぁ読んだと思う。一人の時間が多かったからだ。漫画もかなり読んだ。お金が自由だったからだ。子育て中は実用書とか新書が中心、フィクションは子供に(後々)読ませられそうなものを読んだ。「俗に読んでためになる」ものだ。限られた時間とお金しかなかったからだ。

さて、久しぶりにノリでフィクションを読んだ。今年「賞」を取った作家で馴染みの土地が舞台になっているという触れ込みがあったので、どんな風にその土地が料理されるのだろうと興味本位で読んだ。ただし読むまでの過程はケチ臭かった。書籍はお高かったので(最近書籍は高く専ら中古の購入、まれに図書館を利用している。そのため「家忠日記」を新刊で買わなかったことをすごく後悔している。)その作品の初出掲載の雑誌を Kindle Unlimited、これは3か月無料キャンペーン中を利用して読んだ。単行本になるにあたっての加筆修正はストーリーに影響はないだろう。

で、作品は2時間弱で読み終わった。読書家ならもっと早いと思う。そんな本だった。味わって読むというものではなかった。するする読めるけれど、これといって印象に残るシーンもできなかった。絵になるシーンも浮かんでこなかった。テーマゆえ経験値がないからかもしれない。馴染みの土地はランドマークが活字になっているから「馴染みの土地」なわけでそ土地の空気感とか風景は思い浮かばなかった。ロケーションが明確じゃないからだと思う。だからその土地の名をなぜ使ったのかという疑問が沸いた。なにかのタイアップで企画されたのかなと、うがった見方をしてしまった。ストーリーのひな型は学園ドラマだった。「充実感なく学校生活を送っていた男子が、マドンナのいるサークルのイベントを手伝うようになったら両想いになった。」今時漫画でも薄っぺらい話だった。薄っぺらいから結末が見えやすくて、満足しやすくなっていくのかもしれない。と、ここまで来てこの作品は本当に「作品」なのか疑わしくなってきた。プロットなんじゃないのか?もしくは1ページ3段抜きの立ち姿とか、背景がベタと効果線と透視法なしで描かれた風景と大輪の花で処理された16ページ漫画なのかもしれない。そうなると、これは私にとって読んだ甲斐がなくて買うに値しない。フィクションなのだから味わったことのない人生や風景や感情を疑似体験したいのだ。けれど、人生そうそう盛り上がったり、どん底なんてあるわけない、と反論されるなら仕方ない。私はお得感がほしいのでこの本は買わない。1700円払わなくて良かった。お布施には高すぎる。

Sonia Prina の息子が歌手デビュー

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