2023年9月21日木曜日

Orfeo ed Euridice Teatro Massimo di Palermo を観た 神話の演出について


Orfeo Filippo Mineccia Euridice Federica Guida Amore Nofar Yacobi Orchestra, Coro e Corpo di ballo del Teatro Massimo Maestro del Coro Salvatore Punturo Direttore del Corpo di ballo Jean-Sébastien Colau

テアトロ・マッシモ・ディ・パレルモ の「オルフェオとエウリディーチェ(グルック)」を
観た。 
始まりがエウリディーチェの葬式のシーンからだったので、読み替えなく進むのかと思ったら
オルフェオの妻が死んだという喪失感の克服と、エウリディーチェの魂の救済という
展開だった。
(この演出では多分エウリディーチェは自殺したようで、オルフェオはそのことを理由も
含めて認められずにいるようだ)
「死んだ人を復活させる」というおとぎ話をまじめに語るよりも、この演出は観客を
カタルシスへ誘う効果があって良かったと思う。

エンディングに次のメッセージが現れる
E la stessa cosa, che e viva morta, 
che e desta e dormiente, 
che e giovane e vecchia. 
Questa mutando e quello e quello mutando e di nuovo questa.

生きているのも死んでいるのも、起きているのも眠っているのも、
若いのも老人も同じことです。
あれも変わって、あれも変わって、またこれも。(google 翻訳)

「魂でつながって、認め合えればいい」って感じだろうか。


いつも感心するのは、フィリッポ・ミネッチャはセンシティブな役がとても似合っている
というか上手い。哀愁のある声がとてもいい。




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