2023年3月27日月曜日

Antonio Vivaldi TAMERLANO ovvero LA MORTE DI BAJAZET - OPERA LIVE STREAMING ヴィヴァルディの「タメルラーノ」を観た


今回の舞台はオッタビオ・ダントーネのCDが基になっているようだ。

こちらはビオンディのCDで聴いたことがあったので、タメルラーノを担当していた
ダルカンジェロのレチタティーボが圧巻だったこともあり、この公演でのマルゲリの
パフォーマンスには興味があった。
また、ミネッチャはガスパリーニの「バヤゼット」でもバヤゼットを演じていたので
こちらでの演奏も楽しみにしていた。
加えて、フェデリコ・フィオリオの舞台を通して観たことがなかったので、これも期待
していた。

演出は役一人に対して歌い手、とダンサーが付き、アクション部分をダンサーが担当
するというものだった。そのため歌い手同志が接触したり近づきすぎたりすることがない。
コロナ禍には理想的だと思った。
歌い手も自分の演奏に専念できるのでベストの歌声を披露できたと思う。


こちらはコンサート形式のもの








Giovanni Sollima IL LIBRO DELLA GIUNGLA - OPERA LIVE STREAMING ジョヴァンニ・ソリマの「ジャングルブック」を観た


 ジャングルブックといえばディズニー作品だったりするらしいが

今回はそれとは関係なくオペラ。

ミュージカルならフィル・コリンズ参画のターザンがあるが、

あくまでもオペラである。


作曲はジョヴァンニ・ソリマ(ソッリマ)というチェリストだ。ソリマは来日もしているようで、
評価も高い。
私は2年前ダンテ没後200年の記念祭でコンチェルトを作曲したことで知った。
(Raffaele Pe がソリストで歌ったのだ)
この時の作風はコンテンポラリーだった。

さてこのオペラはファミリーで楽しめるもので、サウンドがミュージカルのように
キャッチーだ。観客の子供たちのリアクションがとてもいい。
しかし、オペラならではなのは、演者は着ぐるみは着ない。オペラ歌手は歌手としての
パフォーマンスを見せている。パペットを操る方がずっと大変だと思うのだが、
歌う姿を見せようとしている。
エピソードもアニメーションを使ったりして分かりやすくしている。
こういった工夫でオペラ文化の継承や新しいファンの獲得を狙っているのだろう。


2023年3月20日月曜日

CATONE IN UTICA Vivaldi – Teatro Comunale di Ferrara ヴィヴァルディの「ウティカのカトーネ」を観た

You Tube でヴィヴァルディの「ウティカのカトーネ」を観た。

今回の上演のいきさつは2021年の年末フェラーラで上演されたヴィヴァルディの「ファルナーチェ」が好評だったので、再びヴィヴァルディの作品を扱った、ということらしい。
また、プログラムはもともと1幕目が失われているて今まではの1幕目の再現に力を注いで
いたが、今回はそこをあえて再現せずにいる。
3幕目が失われている「ファルナーチェ」をその通りに上演した時と同じアプローチだ。

指揮者はこちらもフェデリコ・マリア・サルデッリ。
演者はテナーとソプラノ、メゾ、アルトの構成、
カウンターテナーは使っていない。今回はこの構成で良かったと思う。
「ファルナーチェ」の成功にあやかってか、今回はサルデッリ関係者の割合が多かった。
同じエージェントから、アリアンナ・ヴェンディッテッリ、ミリアム・アルバーノ、
ヴァレンティノ・ブッツァが、「ファルナーチェ」関係からキアラ・ブルネッロと黙役が
出ていた。

ヴェンディッテッリはチェーザレ役だった。芝居の中の年齢設定は恐らくいい年のおじさん
なのだが、美人さんなヴェンディッテッリによって若々しく情熱的な青年になっていて
マルツィアがお父さんのカトーネに逆らってまでもチェーザレを愛しぬくのも
分かる気がした。

ミリアム・アルバーノは初めて声を聴いた時(これはJ.J.オルリンスキが初めて収録された
アルバムに2曲提供しているもの)に比べてグッと情熱的になっていて、
演者としても上手くて目が離せなかった。
芝居の中では本筋にいない役なので(ポンペイウスの仇を撃つチャンスを虎視眈々と狙っているので、どちらかというとドラマの傍観者であったり、狂言回し的な立ち回りをしている)、いざ自分の野心を晒すと感情の振り切り具合が凄まじく、与えられたアリアもそれに相応しく感情をのせ、かつ正確に歌い上げていて、本当に感動的だった。

キアラ・ブルネッロは声が逞しいアルトでミリアム・アルバーノ(エミリア)の恋人として
色っぽく、チェーザレの部下として勇ましかった。ただ、今回手を骨折していたので(演出
ではなかった)踏ん張りが足らない時があった。「ファルナーチェ」の時は良かったのです
よ。

見目麗しい女性が男役をやると、生身の男性ではなく女性の思う理想の男性像が
そこにあって夢心地になれるので、今回の配役は絶妙だったと思う。


Sonia Prina の息子が歌手デビュー

 ソニア・プリナのインスタを見ていて彼女がロデリンダにジャンプインしたのを知ったが、彼女の息子、マッテオ・フェントロス君が歌手デビューしたそうだ。 この投稿をInstagramで見る EmozioNote(@emozionote)がシェア...