2025年10月4日土曜日

Sarrasine. Pasticcio opera to music by Handel. サラジーヌ(ヘンデルの音楽によるパスティッチョ)を観た


オノレ・バルザック原作「サラジーヌ」をヘンデルのオペラ曲で構成した
パスティッチョを観た。

歌手ザンビネッラに恋い焦がれた男サラジーヌ、実は歌手はカストラートで
サラジーヌは失意と絶望と憎しみの中で殺されるというストーリー

ザンビネッラのサミュエル・マリノが歌う女声アリアが美しく、本人も音域が
合っているようで、生き生きと歌っていた。
サラジーヌ役のホアン・サンチョは歌に感情が乗せられるようになっていて、
柔らかく歌ったり、怒りの激しさを表現していた。オートコントルもできるのでは
ないかと思う。

2025年9月29日月曜日

Il Teatro Sociale apre la stagione con L'elisir d'amore di Donizetti


ジャコモ・ナンニ (Giacomo Nanni) は最近は「愛の妙薬 (L'elisir d'amore, 
Donizetti)」に出演中だ。

こちらは最近リリースされたアルバム "Damira placata, Mark'Antonio Ziani
2年位前にマリオネットを使用した舞台(初演の演出に倣っている)が上演され、
その時の録音と思われる。

ナンニはたまにバロック、メインはベルカントオペラという活動をしている。
美しい声なので、活躍の場が広がってほしい。

Renata Tebaldi Voide Competition で マキシミリアーノ・ダンタが優勝した。

 9月27日 Renata Tebaldi International Voice Competition 2025

バロック音楽部門がありマキシミリアーノ・ダンタ (Maximiliano Danta ) が優勝した。

コンペティションはネットで配信されている。

Cesti Competition 1位のダンタの選曲は、レチタティーヴォをふんだんに含んだ

アリアで、表現力の確かさをアピールしていた。


ラジオ配信だとヴィジュアルに左右されないので、出場者個々の足りないものが

はっきりする。決勝ともなれば実力が確かな歌手ばかりなので、そういう欠点や

ミスの減点法で上位が決まるのだろう。



2025年9月28日日曜日

FEDERICO FIORIO Un pensiero nemico di pace (Handel: Il trionfo del tempo...


フェデリコ・フィオリオ君が「時と悟りの勝利」で「美(Bellezza)」を演奏した時の
動画が見つかった。
彼のインスタで美しい衣装を着けた姿がアップされていたので、そして、この演奏では
ソリスト中3人がカウンターテナーという当時はわりとめずらしい配役だったので
是非観たかったのだが、ようやく抜粋で観ることが叶った。

アリアはあのアジリタで有名な "Un pensiero nemici di pace" だ。最近の演奏では
「快楽(Piacere)」が歌う時もあるし、この時の「快楽」はバルトリの真似をする
こともあるカンミン・ジャスティン・キムが歌ったので、二人とも歌えるだろうから
どちらかなと気になっていたが、フェデリコ君が順当に歌った。

アジリタの部分は息が続くだろうか、ブレスは気づかれずにできるだろうか
などと、こちらはまるで競馬で先頭を走る馬が勢いを失わずに走りきるだろうか
と手に汗握る心地で固唾をのんで見入って(聞き入って)しまったが、
フェデリコ君は一気に歌いきっていた。
これだけで「もう良し」と思ってしまう!(じゃないけど)

あと、まあ、あれこれ気づいたこともあるけれど、コンサート形式とはいえ
舞台中の一曲なので(でも、これは目玉の一つだけど)歌ってくれて良かったです。
聴けて良かったです。

2025年9月19日金曜日

RE-LIVE: バイロイト・バロック・オペラ・フェスティバル | Bayreuth Baroque Opera Festival | Cavalli - Pompeo Magno

バイロイト・バロック・オペラ・フェスティバルでのオペラ「Pompeo Magno」を観た。

萌え袖衣装のファルナーチェと露出の多いアモーレ役のアロイス・ミュールバッハー君は眼福、耳福です。

カヴァッリのこの作品は
「ローマとの戦いに敗れたポント王ミトリダーテの死を知らされた妻イシクラテアと
息子ファルナーチェを捕虜としてポンペオはローマに帰還する。
ポンペオは寛大で二人を客人として敬意をもって遇し、穏便にポントを支配しようと
考えている。
ファルナーチェはそんなポンペオの崇高さに憧れて彼を慕う。
一方ポンペオの息子はイシクラテアを我が物にしようと接近するがイシクラテアは
ポント王の妻である誇りを忘れず貞操を守ろうとする。そうこうしているうちに
死んだはずのミトリダーテが生還し、ポンペオとミトリダーテは平和的解決のため、
ミトリダーテは王位をファルナーチェに譲りポントは自治権を取り戻す。」
という本筋のなかに庶民のガヤガヤがくっついて物語が進行していく。

物語は淡々と愉快に進むが、一つ一つのエピソードが史実と食い違っている。

ポンペオはストーリーを通じて始終偉大・寛大・寛容で栄光に包まれているようだが、
史実は結局チェーザレに暗殺される。
ファルナーチェはポンペオ大好きオーラいっぱいで振舞っているが、史実では
ポントスの支配権を保つために父親を売って一時はローマにすり寄り、結局はローマと
敵対する。
史実でのポンペオはチェーザレの娘ユリアを妻に迎えているが、物語では恋敗れて
スキピオに奪われる。(スキピオは多分スキピオ・アフリカヌスと思われる。
時代は違うがポンペオと同様に有能な人物だった)
またポンペオは女性に対して己を律していたらしく、ミトリダーテとの戦い後の
彼の愛妾たちを辱めることはなかったそうで、それが災いして息子セストが
イシクラテアに手を出そうとしたり、前述のようにユリアに逃げられたりする
という筋立てになっている。

このような矛盾はWikipediaを読んでもこれだけ見つかるので、専門的に史実を
知っていればさらに笑える舞台になるのだろう。





2025年9月18日木曜日

2025年9月17日水曜日

ムン・セフンを想う

ムン・セフン (Sehoon Moon) のSNSを見つけた。
SNSの中での彼は前に進もうと頑張っていた。
最期の舞台が自分の国で良かったのかな。
歌声は今が盛りだった。

Sarrasine. Pasticcio opera to music by Handel. サラジーヌ(ヘンデルの音楽によるパスティッチョ)を観た

オノレ・バルザック原作「サラジーヌ」をヘンデルのオペラ曲で構成した パスティッチョを観た。 歌手ザンビネッラに恋い焦がれた男サラジーヌ、実は歌手はカストラートで サラジーヌは失意と絶望と憎しみの中で殺されるというストーリー ザンビネッラのサミュエル・マリノが歌う女声アリアが美しく...