ここ20年近くロック&ポップスから遠ざかっていて、オペラ一辺倒だった。
所詮海外のパフォーマンスをコタツで追っかけているだけなので、大した課金は
していなかったと思うけれど、楽しかったのと同時にハードルが高くてしんどい面も
あった。特に言葉も壁が高すぎて予習の連続だったし、聴いただけでは声が好きか
どうかしか判断できなくて(まれにルックス)ストレートに達成感にたどり着く
ことは稀だった。
ちょうどこの20年間はこちらの育児期間と重なっていて、この育児が(多分
一般健常者より)ハードで、逃げたかったわけではないが、この環境から一番遠い
世界に身を置きたかったため、こういう沼に嵌まっていったのかもしれない。
さて、子供の将来の道筋にも目途がつきそうになった今、10代に好きだった
バンドが再結成して20年経ったいる(!)ことをしり、再結成後のアルバムを
聴いている。そして、彼らが歌う言葉(唯一理解できることもある英語)が
ストレートにこちらの涙を誘うことに驚いている。
音楽というのは、哀しみを表現する音と喜びを感じさせる音がある。
だからアリアを聴いている時はそういった曲調でそれの心情を推しはかって
聴いていたのだが、言語を理解できるというのはそういう細かい作業を一足飛びに
超えて訴えてくる。
そういうわけで、今回の曲と高揚感とかカタルシスとか諸々の感情が直結した
という感動は、誰にという対象はないのだが、「(存在)を認められた」感じがして
素直に嬉しかった。
Europe の " Start from the dark" ときにつぶやく: Start From The Dark | Europe