2025年9月5日金曜日

アンティークジュエリーを買うにあたって思うこと

 某SNSでアンティークジュエリーディーラーと購入者の間で行き違いによるトラブルがあった。

購入者はディーラーのサイトから指輪をサイズ変更をして購入した。が、その後購入者が指輪に所謂ホールマーク等刻印がないため、品質に疑問を抱きディーラーへ説明を求めたが、その時のディーラーの対応が不誠実と感じられ、返品を求め、ディーラーはサイズ変更後の返品は受け付けないとなり、双方対立した。

結局、弁護士を入れる入れないの(半ば脅しのような)やりとりの末、購入者は消費者センターにクレームを入れ、返品をあきらめた。また、本人は指輪に思い入れが無くなり処分を考えたが思うような買取価格が出ることがなく売り払うこともできずにいる。さらに指輪は石が外れてしまって使い物にならない状況になっている。

購入者には気の毒な話であるが、どうして購入前に気になることを問い合わせなかったのかと疑問に思う。およそ30万円の「5ストーン ガーネットリング」はかなり高額で、支払う前に色々と確認するべきかと思う。実際商品ページは解説のわりに商品情報そのものは少ないので、購入する際には熟考する必要があったと思う。そこはアンティークジュエリーの知識が乏しいという以前の話かと思われる。

ディーラーに関してはその業界でそしてネット販売で息の長いところではあるが、購買者に対しては若干丁寧ではないというか客を選ぶ店づくりだと思う。まず商品の情報が少ないのはとても残念だと思う。外観の解説は細かいのだが物理的な情報がない。見ればわかるだろうに頼らず、石の種類、留められた石の数、おおよその縦横のサイズ、リングの幅、地金の質や厚みは記載されるべきだと思う。だから鑑別だの鑑定だのを要求されるのだろう。鑑定はダイヤモンドにしかでないので、ここでは鑑別を取ることになるのだが、これは鑑別機関のルールに従うしかないから、購入者の希望通りの情報がもたらされることがないかもしれない。また想定外の結果がでることもあるかもしれない。ディーラーは購入者にディーラー自身の考えを全て受け入れてもらえるよう、できるかぎり正しい情報を入手し公開する必要があると思う。ディーラー本人が不誠実と思われないようにするための予防線だ。あと、このディーラーは本人が広告塔らしくSNSを駆使しているようだが、本人の性格が垣間見える。これが店(販売サイト)への評判に繋がることをもう少し自覚した方がいいと思う。


石が外れた件だが、これはアクシデントかもしれないし、なるべくしてなったかもしれない。現代の指輪でもそうだが、サイズ直しは一定のリスクがある。輪を切って大きくまたは小さくすることは完成されたバランスを崩すことになるので、特に爪留めは歪みによって石が外れやすくなる。また、使っているうちに爪が緩むこともある。こういった時の修理、メインテナンスのためにディーラーの助けが必要になるので、購入者はディーラーとは仲違いしない方がよかっただろう。


帯状疱疹になった

 帯状疱疹になってしまった。しかも、痛みが感じられなかったので虫刺されかと思って3日も放置してしまい、4日目に受診、服薬を始めることになった。

服薬から4日が経つ。その間、痛みは相変わらず感じられず、ごくまれにピリッととかザワザワっとした皮膚感覚があり、痒み程度にしか感じられなかった。ただ、病人なのだと自覚したためやたらと眠くて日がな横になったり眠りこけている。

4日目の今日再受診したのだが、発疹が広がらなかったためピークが過ぎ快方に向かうそうだ。また今回の発症で免疫力が多少上がっているそうなので、当面再発しないことに期待したいと思う。

そういえば学生の頃、同期が帯状疱疹になった。まだ19歳だった。若くてもなる時はなるのだ。

2025年9月1日月曜日

Cesti Competition Finals 2025 | Festwochen der Alten Musik を観た


今回のコンペティションは来年のプロダクション "Atalanta Handel" のオーディションでもあるのだが、今回の結果は華やかさに欠けていた。
1位はテノールだったが、これはテノールの中で一番仕上がりが良かったからというもので、だから今後も聴きたいかと言えばそうとも言えない。

2位はメゾソプラノで、ファイナリスト中一番優れていたと思うが、いかんせん Atalanta にメゾの役がないので1位にできなかったのではと思う。

総じて来年の演目に来てほしいと思える歌い手がいなかった。


こちらはジュリアード音楽院の制作した "Atlanta" 



2025年8月9日土曜日

LA RESURREZIONE Handel – Teatro dell’Opera di Roma, Caracalla Festival ヘンデルの「復活」を観た


ヘンデルの「復活」を観た。

「復活」は天使とルシファーが対立しルシファーが負けた後にイエスが復活し、信仰の世界が続いていくというプロットで、キリスト教のみの世界でストーリーが進行していく。
つまり、二心無くキリスト教への信仰心があれば安泰という話である。ヘンデルが生きた社会はそういうものだから全うな思考だが、楽曲的にはルシファー(バス)の早々の途中退場はつまらないなと個人的には思っていた。

ところが、今回のプロダクションは楽曲の構成を変えてきて、天使とルシファーの対立を最後に持ってきての読み替えを行っている。それがわかった時は(マリアたちの猜疑心が無くなった瞬間にルシファーが退場するならスカッとして気持ちいいかも)と思いながら視聴していたのだが、進行していくにつれ話は予想外の方向に進んでいってしまい、最終的にはルシファーは「悪」ではない存在になっていた。あえて言うなら新たな宗教指導者になったのだ。


「信じる者は救われる」と「迷える子羊(を捜しに行く)」の意味の重さを感じる作品だった。

2025年8月3日日曜日

HWV19 Rodelinda より

インスタグラムのストーリーズで Raffaele Pe が本人のインタビュー番組の放送を案内
していたので聴くことにした。
Teatro Malibran での Il trionfo dell'Onore に関するインタビューのようだったが
(こちらはイタリア語はわからないので)挿入歌は Rodelinda から3曲流れた。
そのうちの1曲が " Il t'abbraccio " 
Raffaele pe と Giuseppina Bridelli のデュエットだ。
感情を確かめ合う歌い方が良い。


 

2025年7月25日金曜日

Festival d’Aix-en-Provence の La Calisto (カリスト)を聴いた ~エクサンプロヴァンス音楽祭~

Festival d'Aix-en-Provance の演目 "La Calisto" が終わった。

 LA CALISTO | Festival d’Aix—en—Provence | 4 — 21 JUILLET 2025

こちらには実力のある歌手陣が出演していて、見ごたえ聴き応えのあるものになったことと思う。

舞台は貴族社会の家庭内に読み替えている。

現在こちらで視聴できる。収録は2回目の公演だったと思う。

Zomeravondconcert - 19 juli 2025 - NPO Klassiek Gemist

こちらは3回目か4回目の公演のライブ。

https://www.radiofrance.fr/francemusique/podcasts/le-concert-du-soir/la-calisto-de-cavalli-au-festival-d-aix-en-provence-2025-9021905

主要キャストに変わりはないが、Silvano, Furia役が違う。

'La Calisto' は初めて聴くのであるが、アリアとレチタティーヴォが一続きに聞こえるのだが、そういう解釈でいいのだろうか?演劇に節がついたというか、地の文がないセリフだけの義太夫のように聞こえる。カヴァッリより下ってリュリの「アルミード」がやはり、レチタティーヴォとアリアが繋がってきこえるので、フランスのバロックオペラはこのようなスタイルが好きなのだろうか?

2回分の公演を聴いている理由はSilvano役にある。初日と2日目はDouglas Ray Williams が、その後の公演は Jose Caca Loza が演じている。

卓に座っているのが Douglas Ray Williams


3列目向かって右から2番目(水色の衣装)が Jose Coca Loza
本来は彼が本役なのだが初日と次の回を降板してしまったので舞台写真が見つけられず残念

あと、2列目右端の (横を向いちゃってる!)Theo Imart のソプラニスタが素晴らしかった。とてもクリアな愛らしい声だった。



2025年7月21日月曜日

蝶の道行 片岡孝夫、坂東玉三郎

今月歌舞伎座では市川團子と市川染五郎の舞踊、「蝶の道行」がかかっている。
とても好評らしく、オンライン配信を楽しみにしている。


こちらは YouTube で見つけた片岡孝夫と坂東玉三郎が踊る同演目
1984年3月の演目で振付が六世藤間勘十郎となっているので、今回の作品は
こちらが基になっていると思われる。


因みに義太夫と三味線は文楽座の文楽座の豊竹咲大夫・鶴澤清治

アンティークジュエリーを買うにあたって思うこと

 某SNSでアンティークジュエリーディーラーと購入者の間で行き違いによるトラブルがあった。 購入者はディーラーのサイトから指輪をサイズ変更をして購入した。が、その後購入者が指輪に所謂ホールマーク等刻印がないため、品質に疑問を抱きディーラーへ説明を求めたが、その時のディーラーの対応...