YouTube の Opera Streaming チャンネルでモンテヴェルディの「ポッペアの戴冠
(L'Inconazione di Poppea)」を観た。
今回のプロダクションは2023年6月の「クレモナ・モンテヴェルディ・フェスティヴァル」
での "L'Incoronazione di Poppea" で、ツアー最後の舞台だ。
// CAST
Poppea ROBERTA MAMELI
Nerone FEDERICO FIORIO
Ottavia JOSÈ MARIA LO MONACO
Ottone ENRICO TORRE
Seneca FEDERICO DOMENICO ERALDO SACCHI
Arnalta CANDIDA GUIDA
Drusilla CHIARA NICASTRO
Lucano/1° soldato/2° famigliare LUIGI MORASSI
Liberto/2° soldato/console LUCA CERVONI
Mercurio/3° famigliare/tribuno/littore MAURO BORGIONI
Nutrice/1°famigliare DANILO PASTORE
Venere/Fortuna FRANCESCA BONCOMPAGNI
Amore/Valletto PAOLA VALENTINA MOLINARI
Virtù/Damigella/Pallade GIORGIA SORICHETTI
Conductor and harpsichord ANTONIO GRECO
これまでクラウディオ・カヴィーナの演出2本と、ケイト・リンゼイがネローネを演じた
Winner Staatsoper の舞台を見る機会がネットであったが、前者は読み替え、
後者は演出が凝っていて、なんとなく難しく感じていた。
今回の舞台は、読み替えが殆どなく演出もスッキリしたもので、芝居に集中できた。
また、レチタティーヴォとアリアの繋がりがとてもなめらかだったのも、観劇するに
あたって集中力が途切れることがなくて良かった。(オケが常に一定のテンションで、レチタティーヴォから間を置かずアリアに繋げる演奏をしていた。)
一方そういうわけで、聴き所はどこだっけ?となった部分もあったが、そんな舞台
「レチタティーヴォが上手い歌手、語るように歌う歌手」をオペラに求めて見続けて
きたので、今回はとても満足のいくものだった。
また、今回は今まで聴いてきた歌手が多く出演していたことも嬉しく、長丁場を見続ける
エネルギーになったと思う。
ロベルタ・マメリはベテランのソプラノで声で演技ができる
ルッカ・チェルヴォーニは軽やかに発声するテナー
マウロ・ボルジョーニはヒーロー系のイケボでイケメンなバリトン
ダニーロ・パストーレはカウンターテナーでトリッキーな役をよくこなしている
そして、フェデリコ・フィオリオ君は26歳のソプラニスタ。天使のような可愛らしい
声とルックスだったのに、たった数年で若者らしく男らしい声になって、ベテランの
ロベルタ・マメリと渡り合えるようになったのが素晴らしいと思う。
視聴は 2024, 7,21 まで