2021年6月5日土曜日

ST JOHN PASSION Bach – Théâtre du Châtelet バッハ ヨハネ受難曲 オペラスタイル


ヨハネ受難曲、無観客のオペラスタイル。ホールをすべて使い切って演じている。
最後には赤ちゃんが出てきて、鷹まで放たれるのだから、無観客上演を有効活用した
演出とみられる。

舞台として作りこむと、キリストを含めキャラクターの解釈で意見がが噴出しそうだ。
キリストを終始慕い続けるマグダラのマリアをピラト、カヤパ、ユダがレイプして、
キリストは彼女を守らずに男たちに加担するような素振りをする。
そして、最後にはマリアは子を産んで幸せそうって、その子誰の子?なんて思う。
最初から縄に繋がれてマリアは現れるので(イエスをおびき寄せるために捕らえられた
のか)、犠牲を払い続けたのはキリストではなく、マリアでした。ってことかもしれない。


ディレクターのコメントによれば、キリストはアノニマスのヒーローだと。
優れているわけでもなく、誰とも変わらない普通の人の代表。齟齬もあるし、周りに
流されてしまうこともある。(それが集団レイプってのはどうかと思うが)
ディレクターが言っているおとぎ話は、やっかいな事を言い出したイエスは、ユダヤの
集団から抹殺されるためにローマに突き出され、裁かれた。ということなのか、、、

ジーザス・クライスト・スーパースターくらいエキサイティングになるかと思ったけど、
ストーリーがイマイチはっきりしなくて残念。

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